謎の深海魚ゾウギンザメ|サンシャイン水族館で卵を見つけた!?

最近、Twitterのフォロワーさんが「ゾウギンザメ~!」って騒いでいるけど、何かあったのかな?

taku

あれ?ついこの間まで「アオザメ~!」って騒いでいたのに、今度はゾウギンザメ?

サギフエ

サンシャイン水族館の「冷たい海」エリア。

太陽の光が届かないくらい水深の深い海に生息する深海魚が展示された水槽です。

展示されている魚は、細長い口が特徴的な「サギフエ」や大きな目が特徴的な「キンメダイ」など、ちょっと地味だけど個性的。

ゾウギンザメ

そんな個性派ぞろいの水槽で、ゾウギンザメは一番といえるほど謎の深海魚です。

2020年1月27日に見たゾウギンザメは、お腹に何か「見慣れないもの?」を抱えていました。

目次

ゾウギンザメってどんな魚?

ゾウギンザメは、不思議な特徴をもつ深海魚です。

  • ゾウのように長い鼻をもつ
  • 水中を羽ばたくように泳ぐ
  • 生きた化石と呼ばれる
  • 飼育展示している水族館が少ない
taku

ゾウの鼻…羽ばたく…「ダンボ」のこと?

日本の水族館では見る機会の少ないゾウギンザメ。

まずは「どんな生き物なのか?」を少しだけ紹介します。

ゾウのように長い鼻をもつ

ゾウギンザメは鼻が長い

ゾウギンザメの大きな特徴は、ゾウのように長い鼻です。

この鼻のような吻端(ふんたん)部を使って、砂底に潜む貝やカニなどのエサを探します。

学名の由来

ゾウギンザメの学名「Callorhinchus milii」は、以下の言葉を組み合わせたとされています。

  • “美しい”を意味する「kalos」
  • “鼻”を意味する「rhynghos」

吻端部は「ロレンチーニ器官」と呼ばれ、微弱な電流をキャッチする機能が備わっています。

taku

ロレンチーニ器官は、サメやエイの仲間にも備わっていますよ!

水中を羽ばたくように泳ぐ

ゾウギンザメは胸ビレで羽ばたくように泳ぐ

ゾウギンザメは長い鼻だけでなく、翼のように大きな胸ビレも特徴的です。

大きな胸ビレを上下に動かして泳ぐ姿は、翼を広げて羽ばたいている鳥のようにも見えます。

少し調べてみたところ、大きな胸ビレはゾウギンザメの仲間でもある「ギンザメ目」の種に見られる特徴とのこと。

taku

海底にいることが多いから、大きなヒレで浮力を得ているのかな?

生きた化石と呼ばれる

ゾウギンザメは生きた化石!?

ゾウギンザメは「進化速度」が極めて遅いため、生きた化石と呼ばれています。

進化速度はシーラカンスより遅い!?

ワシントン大学医学部の研究チーム(2014年)にて、ゾウギンザメのDNA解析を実施。ほかの脊椎動物ゲノムと比較した結果、ゾウギンザメの進化速度はシーラカンスを含む脊椎動物より極めて遅いことが判明した。

参考:シーラカンスより化石に近い?「ゾウギンザメ」のゲノム解読、米研究|AFP

数億年も前から姿を変えずに生きているゾウギンザメの研究は、今後の医療の発展につながることも期待されています。

飼育展示している水族館が少ない

ゾウギンザメが見られるのは2か所だけ

ゾウギンザメを常設展示している水族館は、2か所しかありません。

  • サンシャイン水族館
  • 海遊館

サンシャイン水族館が「2019年3月15日」に、日本で初めて飼育展示を開始しました。

taku

展示開始したのは、つい最近(数年前)のことなんだね!

ゾウギンザメ(海遊館)

海遊館でも2019年4月19日からゾウギンザメ常設展示を開始しています。

2022年現在、飼育個体はメスの1匹のみです。

オスの個体が搬入されれば、繁殖・ふ化の取り組みが進むことも期待できます。

taku

飼育方法を把握し、環境に慣れさせるまで、飼育員さんは相当な苦労を重ねたそうですよ。

雑巾ザメではない!

ゾウギンザメの水槽を見ていると、かなりの頻度で「雑巾(ぞうきん)ザメ」と読み間違える人がいます。

taku

ゾウギンザメは、掃除が得意な魚じゃないですよ。

ゾウギンザメは、下記のような名前の由来があります。

“ゾウ”(象)の鼻ような吻端をもつ
“ギン”(銀)色の
“ザメ”(鮫)

taku

見た目と名前だけでも覚えてあげてください!

サンシャイン水族館で国内初のふ化を確認

ゾウギンザメの国内初のふ化

2020年1月27日に、サンシャイン水族館で国内初となるゾウギンザメのふ化が確認されました。

taku

翌日にもう1匹ふ化したので、合計2匹の赤ちゃんです。

ゾウギンザメの赤ちゃんは、2019年5月に産卵した卵から生まれました。

産卵した卵は合計18個ありましたが、ふ化に至ったのはたったの2個とのことです。

繁殖に向けての取り組み(サンシャイン水族館)
  • 卵の飼育水温はゾウギンザメの生息地であるオーストラリア南部の水温を参考
  • 「12℃・15℃」の2パターンに分けてリスク分散および発育速度を比較
  • 2020年1月27日に12℃で管理していた卵が孵化(計5個の孵化を確認)

参考:いきものディスカバリー通信vol.9「謎の多い魚・ゾウギンザメ」|PR TIMES

今回「ふ化に適した水温」や「ふ化までの期間」などを把握できたことは、飼育研究の大きな成果だと思います。

未だに謎の多いゾウギンザメの生態が、少しずつでも解明されていくことを期待したいです。

ゾウギンザメの卵

ゾウギンザメの卵

偶然にも、ゾウギンザメのふ化が確認された「2020年1月27日」に撮影した写真。

ゾウギンザメが、お腹に抱えていたものは卵でした

卵の大きさは20cmほど。ちょっと重たそうです。

taku

けっこうバタバタしながら泳ぐから「ポロッ」って落としちゃうんじゃないかと心配だった。

写真をよく見ると、卵が2つ重なっています。

1つの卵から1匹生まれるようなので、無事に2匹の赤ちゃんが生まれるといいですね。

ゾウギンザメの赤ちゃん|体長15cmほど

ゾウギンザメの赤ちゃんは、ふ化時点の体長が推定15cm程度とのこと。

ちなみに成魚は、70cmほどの大きさに成長します。

taku

小さな赤ちゃんでも、見た目は大人のゾウギンザメとそっくりですね!

赤ちゃんはバックヤードで飼育中

ゾウギンザメの赤ちゃんは、バックヤードで飼育します。水族館では基本的に閲覧できません。

公開開始の時期については、サンシャイン水族館の公式サイトにて最新情報をチェックしましょう。

また、サンシャイン水族館の公式Twitterでは、ゾウギンザメの飼育状況を随時公開しています。

最後に|ゾウギンザメを観察してみよう!

今回はサンシャイン水族館で撮影したゾウギンザメが、偶然にも卵を抱えていました。

さらには、その当日と翌日に国内初のふ化が確認されるという偶然も重なり、なんだかラッキーでした。

ゾウギンザメは、数億年前から姿を変えずに生きる謎の深海魚としての魅力があります。

  • 日本国内では「たった2か所」でしか見られない
  • じわじわと愛着が湧いてくる(かもしれない)個性的な見た目

現在は、サンシャイン水族館と海遊館の2か所で見られます。

水族館でゾウギンザメを見つけたときは、せっかくなのでじっくりと観察してみましょう!

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