大人になってから「水族館が楽しい!」と思った瞬間ってありますか?
- イルカショーを見ているとき?
- 生き物たちとふれあうとき?
- 落ち着いた空間に癒されたとき?
水族館は、大人になってからでも楽しめる場所です。
「見る」「ふれる」「感じる」
楽しみ方は、人の数だけあるのかもしれません。
僕が水族館に訪問した回数は、通算で100回を超えています。
あらゆる楽しみ方を満喫し尽くしたと自負しています。
と思っていたのですが…大人になった今だからこそ、ようやく気づいたことがあります。
大人が水族館を200%楽しむ秘訣は「子どもになること」。
水族館は子どもの目線で楽しもう
水族館を楽しむ秘訣は「子どもの目線」で水槽を見ることです。
もう少しわかりやすく言うと「低い姿勢で水槽を見上げる」と見える景色が変わります。
方法はとても簡単。
水槽の前にしゃがみ込むだけです。
視界のほとんどが水槽に覆われるので、まるで海の世界に入り込んだような感覚を楽しめます。
少し思い出してみてください。
トンネル水槽に入った瞬間に「うわぁ…すげぇ…」って思ったことありませんか?
自然に目線が上がり、水槽の上部を見上げますよね。
その瞬間って、無意識に非日常的な感覚を味わっている気がするんです。
有名な美ら海水族館の大水槽を眺めているときも、似たような感覚なのかもしれません。
目線が変わると景色も変わる
大人になると身長が高くなるから、水槽を見るときに目線が下がりがちです。
上の写真を見ると「水の中を外から覗いている」ような印象が残ります。
こちらは、先ほどと同じ水槽を子どもの目線で撮影した写真です。
水中に潜って魚を観察しているような感覚になりませんか?
子ども目線になると新鮮な感覚がよみがえる
低い姿勢で水槽を見上げたとき、ドキドキするような楽しい感情がありました。
きっと、大人になってから見慣れなくなった景色が新鮮に感じたのかもしれません。
水槽の前にいる子どもたちの瞳は、キラキラと輝いて見える気がします。
もしかすると、子どもの頃に体感した楽しい気持ちを思い出したのかもしれませんね。
水族館は子どもの積極性で楽しもう
水族館はの楽しさは、子どものような積極性があると倍増します。
- パフォーマンスショーで前方の席に座る
- エサやりやふれあい体験に参加する
- 見たい展示をじっくりと見る
大人になってから恥ずかしさを感じたり遠慮をしたりして、遠くから眺めていることが増えてませんか?
「大人がはしゃぐのは、少し恥ずかしいかな…」
「どうぞどうぞ!遠くから見るだけで十分だから…」
それ、すごく損してますよ。
「水族館の魅力って何だと思いますか?」と質問されたら、どのような答えが浮かびますか?
僕は「非日常感を味わえること」だと思います。
好きなことは人それぞれ違いますが、いずれにしても水族館でしか味わえない体験だからこそ魅力を感じるはずです。
イルカショーやふれあい体験を遠くから眺める景色は、いつでもどこでも見られる「テレビやYouTubeの映像」とほとんど変わりありません。
前に出る!参加する!遠慮は捨てる!
遠くから眺めるだけのデメリットは「視覚」しか使っていないことです。
イルカショーを間近で見ると、遠くからでは味わえない感覚に気づきます。
- ジャンプの高さ、スピード
- 水しぶきの大きさ、迫力
- 着水した時の音
- 鳴き声の大きさ
- 海水の臭い
体験イベントに参加したときも同様です。
イルカにタッチしたときは「意外に大きいな!」と、ちょっとだけビビった記憶があります。
ドクターフィッシュを体験したときのくすぐったい感触は、いまでも思い出せます。
すべて大人になってから体験したことです。
五感をフルに使って楽しむ
水族館でしか味わえない体験は、絶対に楽しい記憶として残ります。
その体験を楽しむためには、一歩前に出る積極性が必要です。
視覚だけじゃなくて、聴覚や触覚も刺激させてみてください。
五感をフルに使って楽しめば、思い出が記憶にずっと残るはずです。
もし気になっているイベントがあるなら、遠慮を捨てて参加してみましょう!
水族館は子どもの発想で楽しもう
水族館の展示をじっくりと見ると、不思議なことがいっぱいです。
生き物を観察すると「不思議だな~」「何だこれ!?」って気になることがたくさんあるはずですが…
大人になると考えることが面倒くさくなってスルーしていませんか?
疑問を解決したからといって、何かの役に立つわけではないですから。
でも、気になっていたことが解決すると、意外にスッキリしてよい気分になりますよ。
子どもの頃って、不思議に思ったことを何でもかんでも質問してませんでしたか?
この飴は、なんで同じ形なのに味が違うの?
昔、親に質問したら「わからん」と答えられました。
いまの僕が同じ質問をされたら「わからん」と答えます。
でも疑問が解決できる答えを教えてもらっていたら、当時の僕はきっと喜んでいたと思います。
何気なく見た生き物を不思議に思った経験
この魚は、トランスルーセントグラスキャットフィッシュ。
透明な体が特徴的なナマズの仲間です。
水族館では比較的よく見かける魚だと思います。
特徴的な見た目なので「不思議な魚だな」って思った経験があるんじゃないでしょうか。
でも、ほとんどの人は「不思議だな」と思っただけで終わってしまいます。
透明な体になった理由を知ったところで、その知識は日常生活であまり役に立たないから。
ちなみに、トランスルーセントグラスキャットフィッシュの体が透明になった理由は、
「透明度の高い水域に生息しているので、透明な体が保護色になって天敵に見つかりにくいから」です。
サンゴや海底の砂、植物などに擬態する生き物はたくさんいます。
でも、水を保護色にするために透明化するなんて「よく頑張ったな」と感心しちゃいました。
疑問を解決できると嬉しい
生き物を知れば知るほどに、不思議なことだらけです。
偉い学者さんですら、いまも頭を抱えながら研究・調査に取り組んでいます。
水族館で見られる生き物について、僕らが知っていることなんてほとんどありません。
数年前、トリビアの泉という番組がありました。
「へぇ~」と思ったとき、少しだけ嬉しかったりスッキリしたりしませんでしたか?
たとえムダ知識だったとしても、少しでも気になったことが解決するとスッキリします。
熱心に調べるのは大変ですが、水槽の近くを探してみると、答えがあっさりと見つかるかもしれませんよ。
水族館は大人の目線で楽しもう
「水族館は子どもしか楽しめないの?」
たしかに「子どもになろう!」って言うと、大人は楽しめないように聞こえますね。
でも、水族館は、大人の目線でも楽しめますよ。
大人になったからこそ見える景色があるはずです。
少しわかりやすく言うと、経験豊富な大人だからこそ「小さな変化」を見つけられます。
子どもの頃に連れて行ってもらった水族館を思い出してみてください。
大人になってから行くと「あれ?こんな感じだったかな?」と記憶のギャップを感じませんか?
ギャップを感じることって、過去を知っている大人ならではの感覚です。
新しい変化に対する感情は、ある意味で視界が変化したときの新鮮さと似ているのかもしれません。
子どもの成長を見守る親戚のおじさん目線
大人になってから水族館に行くと、さまざまな変化に気づきます。
僕は名古屋港水族館に行くことが多いので、
「シャチのリンちゃんって、もう8歳になったの!?」
「ほんの少し前まで、まだ小さかったのに…子どもの成長って早いな~。」
なんて、親戚のおじさんみたいな目線で見てしまいます。
「あんなに小さかったのに~」って言ってる親戚のおじさんの表情を思い出してみてください。
…なんとなく嬉しそうじゃないですか?(笑)
過去から未来への変化を楽しむ
時代の流れに沿って、世の中は猛スピードで変化しています。
それは水族館も同じです。
いつの間にか、小さな変化がたくさん起きています。
大人になると忙しい日々を過ごしがちです。
小さな変化を気にする余裕がなく、いつの間にか大きな変化となってようやく気づきます。
そんな変化を「こんなに大きくなって~」と親戚のおじさん目線で見るのは、大人ならではの楽しみ方なのかもしれません。
水族館は大人の落ち着きで楽しもう
水族館の良さって「落ち着いた雰囲気」なんだよ!水の青さを感じながら、落ち着いた空間をゆったりと楽しむのが大人なのさ!
あれ?さっき積極的に前に出よう!って…
もちろん先述したとおり、積極的に楽しむことにはたくさんのメリットがあります。
しかし、ゆったりと落ち着いくことも「水族館の楽しみ方の一つ」です。
「癒されたいから」という理由で水族館に行く大人が多いと思います。
最近はクラゲが人気ですし、大きな水槽を眺めているだけで落ち着きますよね。
大人って何かしらイライラしてるじゃないですか。
仕事で上司に腹が立ったり、プライベートで彼女とケンカしたり…
癒しを求めて行きつく先が、水族館になることも少なくないと思います。
…過去の僕にとって、水族館は「現実逃避する場所」でした。
水族館は「癒しの効果」がある
水族館に行くと落ち着く理由って何だと思いますか?
さまざまな理由があるのですが、大きな要因は「ゆらゆらとした動き」が見られるからです。
- 水のゆらめき
- クラゲの泳ぎ
水面から差し込んだ光が、ゆらゆらと揺れている様子をイメージしてみてください。
スローテンポで不規則な継続した動きを見ることによって、自律神経が整い、ストレスが軽減するそうですよ。
ボーっと焚き火を眺めているだけで落ち着く感覚と同じですね。
大人は癒しを求めている
水族館のクラゲ展示エリアに行くと、一人でボーっと眺める後ろ姿を見かけます。
その後ろ姿は、もしかしたら僕かもしれません。
人生って色々とありますから。何も考えずにクラゲを眺めるのも悪くないですよ。
水族館は大人の発想で楽しもう
何となく気づいていると思いますが、記事の前半と後半で真逆な内容を書いています。
要するに「ものは言いよう※」ってことですよ。
※何事も言い方次第で、良くも悪くもとれるということ。
大人になると、さまざまな経験から豊富な知識が身に付きます。
大抵のことは、常識的に考えられるはずです。
知識や経験から「想定できるようになる」のは、大人ならではのスキルなのかもしれません。
だからこそ、想定外なことに対して、大人はビックリします。
水族館で「へんな生き物」を見たときには、想定外な驚きを感じたりしませんか?
「なんでやねん!」と思わずつっこみを入れてしまうときに、意外と楽さを感じているのかもしれません。
生き物はつっこみどころ満載
ピラニアは凶暴なイメージに反して、意外に臆病な性格です。
臆病だからこそ、自分を強く見せることによって自然界を生き抜く生き物もたくさんいます。
もしかすると、人間と一緒なのかもしれませんね。
やたらと長くて噛みそうな名前は「海外の淡水魚あるある」だと思っています。
海外の人は、本当にこの名前を「噛まずに言えるのか?」と不思議でしょうがないです。
大人は常識があるからこそ「変なもの」に興味を持つ
大人になると「あたりまえ」の常識が増えていきます。
だからこそ、あたりまえから外れたことに違和感があるのかもしれません。
数年前に「ざんねんないきもの事典」が流行ったように、大人はきっと「変なもの」が好きなんです。
自然界には、さまざまな生き物がいます。
多種多様な生き物たちに、人間の常識は通用しません。
そんな常識外れな生き物たちを見つけて「なんだこれ!?」と興味をもつのは、年齢にかかわらず楽しめる方法です。
最後に|子どものように楽しもう
後半にかけて話がブレたので、最後に「今回、伝えたかったこと」をおさらいします。
水族館を楽しむ秘訣は「子どもになること」です。
子どものように楽しめば「大人になってから遠ざかっていた景色」を体感できます。
もしかすると、その景色は「子どもの頃に経験した楽しい記憶」に近いのかもしれません。
もし水族館に行く機会があれば、子どもの頃を思い出してみてください。
きっと新しい発見と素晴らしい景色に出会えるはずですよ!
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