水族館や動物園でよく見るペンギンを思い浮かべてみてください。
屋外のエリアにいて、比較的暖かいところに生息するペンギンが頭に浮かんできませんか?


頭の中にボヤ~っと浮かんでいるあのペンギンです!
そのペンギンは…
- フンボルトペンギン!
- ケープペンギン!
- マゼランペンギン!
…えっ?どれが正解?
見た目がソックリなペンギン
水族館や動物園でよく見るペンギンは、すべて同じ種類だと思っていませんか?



僕は数年前まで思ってました。
でも、よ~く見ると、実は種類が異なるペンギンだとわかります。


たとえば、京都水族館には「ケープペンギン」がいます。


須磨海浜水族園には「マゼランペンギン」がいます。


南知多ビーチランドには「フンボルトペンギン」がいます。



見た目が似ているペンギンですが、それぞれの違いがわかりますか?
3種のペンギンの見分け方
3種のペンギンには「3つ」の共通的な特徴があります。
- 胸元の黒い帯模様の本数
- 胸元の黒い帯模様の太さ
- くちばしの周りの色
上記の特徴に注目すれば、3種のペンギンをわかりやすく判別できます。



もっと細かな特徴もありますが、最低限のポイントだけ紹介します。
ケープペンギンの特徴


ケープペンギンの胸元には、黒い帯模様が「1本」あります。


ケープペンギンの胸元にある黒い帯模様は「細い」です。


ケープペンギンのくちばしの周りの色は「黒い」です。
マゼランペンギンの特徴


マゼランペンギンの胸元には、黒い帯模様が「2本」あります。


マゼランペンギンの胸元にある黒い帯模様は「太い」です。


マゼランペンギンのくちばしの周りの色は「黒い」です。
フンボルトペンギンの特徴


フンボルトペンギンの胸元には、黒い帯模様が「1本」あります。


フンボルトペンギンの胸元にある黒い帯模様は「太い」です。


フンボルトペンギンのくちばしの周りの色は「ピンク」です。
まとめ|3つの特徴を比較すると?
特徴 | ケープ | マゼラン | フンボルト |
---|---|---|---|
黒い帯模様の本数 | 1本 | 1本 | |
黒い帯模様の太さ | 太い | 太い | |
くちばしの周りの色 | 黒い | 黒い |
特徴 | ケープ | マゼラン | フンボルト |
---|---|---|---|
黒い帯模様 の本数 | 1本 | 1本 | |
黒い帯模様 の太さ | 太い | 太い | |
くちばしの 周りの色 | 黒い | 黒い |
黒い帯模様が細い:ケープペンギン
黒い帯模様が2本ある:マゼランペンギン
くちばしの周りがピンク色:フンボルトペンギン



特徴を比較してみるとわかりやすいですね。
これであなたもペンギン博士に!?
今回紹介した見分け方を理解すれば、あなたも立派なペンギン博士!…には、まだ早いです。
ペンギンの種類は全18種類。ここまで3種類を紹介しただけです。
しかも、この3種に似ている「ガラパゴスペンギン」という種もいます。



日本では見られない種なので、今回は省きました。
水族館や動物園でペンギンを観察するときには、ぜひ今回紹介した特徴に注目してみてください。
僕はついこの間まで、すべてフンボルトペンギンだと思っていました。
水族館で見られる11種類のペンギンたち


日本の水族館では、11種類のペンギンが見られます。
以下3つの観点でペンギンたちの特徴を紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
- おもな生態
- 見た目の特徴
- どの水族館で見られるか
ケープペンギン
生息地:アフリカ大陸(ケープ地方)
体長:約70cm
分類:ペンギン科・ケープペンギン属
ケープペンギンの特徴は、胸部に1本だけ入る細い帯模様です。
また、クチバシの周りが黒い特徴もあります。
フンボルトペンギンやマゼランペンギンと似ていますが「帯模様が1本で細い・クチバシの周りが黒色」と覚えておけば見分けられます。



アフリカ大陸に暮らす唯一のペンギンなので「アフリカンペンギン」と呼ばれることもあるようです。
- サンピアザ水族館
- サンシャイン水族館
- アクアパーク品川
- 名古屋港水族館
- 京都水族館
- マリンワールド海の中道
- …他多数
フンボルトペンギン
生息地:南アメリカ(チリやペルー沿岸)
体長:64~69cm
分類:ペンギン科・ケープペンギン属
フンボルトペンギンの特徴は、胸部に1本だけ入る太い帯模様です。
また、クチバシの周りがピンク色の特徴もあります。
ケープペンギンやマゼランペンギンと似ていますが「帯模様が1本で太い・クチバシの周りがピンク色」と覚えておけば見分けられます。
- おたる水族館
- 新江ノ島水族館
- 鳥羽水族館
- 南知多ビーチランド
- 城崎マリンワールド
- 桂浜水族館
- …他多数
マゼランペンギン
生息地:南アメリカ(チリやペルー沿岸)
体長:約70cm
分類:ペンギン科・ケープペンギン属
マゼランペンギンの特徴は、胸部に2本ある帯模様です。
また、クチバシの周りが黒い特徴もあります。
ケープペンギンやフンボルトペンギンと似ていますが「帯模様が2本ある」と覚えておけば見分けられま。
太平洋と大西洋を結ぶ海峡を発見した冒険家「マゼラン」が、世界を巡る航海中に見つけたペンギンだから。
- 仙台うみの杜水族館
- しながわ水族館
- すみだ水族館
- 上越市立水族博物館 うみがたり
- 須磨海浜水族園
- 大分マリーンパレス水族館 うみたまご
- …他多数
アデリーペンギン
生息地:南極大陸の周辺
体長:60~70cm
分類:ペンギン科・アデリーペンギン属
アデリーペンギンの特徴は、白黒のツートンカラーです。
眼の周りが白く縁どられており、ほかの種より尾羽が長い特徴もあります。
見た目がシンプルなので「Suicaペンギン」のようなキャラクターデザインに広く採用されています。



ちなみに僕のアイコンもアデリーペンギンですよ。
- 名古屋港水族館
- アドベンチャーワールド
- 横浜・八景島シーパラダイス
- 海遊館
ヒゲペンギン
生息地:南極大陸の周辺
体長:70~75cm
分類:ペンギン科・アデリーペンギン属
ヒゲペンギンの特徴は、白い顔とあごの下を通る黒いラインです。
その見た目の特徴から、別名「アゴヒゲペンギン」とも呼ばれています。
また、顔とは対照的に、頭部が黒いのも特徴的です。
帽子をかぶっているように見えるため、英名では「Chinstrap penguin」と呼ばれています。



“Chinstrap”は、帽子の「あごひも」を示す言葉です。
- 名古屋港水族館
- アドベンチャーワールド
- 長崎ペンギン水族館
ジェンツーペンギン
生息地:南極大陸周辺
体長:50~90cm
分類:ペンギン科・アデリーペンギン属
ジェンツーペンギンは、世界で3番目に大きな種のペンギンです。
頭部にはターバンのような白い帯模様があります。
また、泳ぐスピードはペンギン界最速で、最高時速35kmと言われています。
- おたる水族館
- 鴨川シーワールド
- アクアパーク品川
- 名古屋港水族館
- 南知多ビーチランド
- 海遊館
- アドベンチャーワールド
- マリンワールド 海の中道
- …他多数
コガタペンギン
生息地:オーストラリア南部
体長:約40cm
分類:ペンギン科・コガタペンギン属
コガタペンギンは、世界最小のペンギンです。
その小さな見た目から「フェアリーペンギン」や「リトルペンギン」とも呼ばれています。



小さく可愛らしい姿ですが、目つきはちょっと怖いかも。
他種のペンギンとは異なり、少しだけ前傾姿勢で歩くため「最も原始的な種」であると考えられています。
- 葛西臨海水族園
- 横浜・八景島シーパラダイス
- 長崎ペンギン水族館
オウサマペンギン
生息地:南大西洋とインド洋の島々
体長:85~95cm
分類:ペンギン科・オウサマペンギン属
オウサマペンギンは、世界で2番目に大きなペンギンです。
日本の水族館でも広く飼育されており、タイミング次第がよければ可愛いヒナを見られるチャンスも。
また、見た目がそっくりなコウテイペンギンと比べて、クチバシが大きい(長い)のも特徴的です。
オウサマペンギン:温暖な地域(南大西洋・インド洋)
コウテイペンギン:極寒の地域(南極大陸)



オウサマペンギンは温暖な地域に生息しているので、屋外で飼育している水族館や動物園も少なくありません。
- 登別マリンパークニクス
- 男鹿水族館GAO
- 鴨川シーワールド
- アクアパーク品川
- 南知多ビーチランド
- 越前松島水族館
- 海遊館
- …他多数
コウテイペンギン
生息地:南極大陸周辺
体長:100~130cm
分類:ペンギン科・オウサマペンギン属
コウテイペンギンは、世界最大のペンギンです。
見た目がそっくりなオウサマペンギンと比べて、体長が少し大きいため「コウテイ(皇帝)ペンギン」と呼ばれています。



王様の上に君臨する皇帝ってことかな?
オウサマペンギンとの見分け方は、体に対して頭とクチバシのサイズが「小さい」と覚えておきましょう。
- 名古屋港水族館
- アドベンチャーワールド
マカロニペンギン


生息地:南極大陸周辺
体長:約70cm
分類:ペンギン科・マカロニペンギン属
マカロニペンギンの特徴は、目の上に生えた黄色の羽毛です。
見た目がイワトビペンギンと似ていますが、マカロニペンギンの飾り羽は額でつながっています。



“マカロニ”は、18世紀イギリスの言葉で「伊達男」の意味がありますよ。
- 仙台うみの杜水族館
- 箱根園水族館
- しものせき水族館海響館
- 長崎パンギン水族館
イワトビペンギン
生息地:インド洋南部など
体長:45~58cm
分類:ペンギン科・マカロニペンギン属
イワトビペンギンは、マカロニペンギン属では比較的小型な種です。
生息地によって「キタイワトビ」「ミナミイワトビ」と名前が分けられています。



キタイワトビペンギンのほうが、黄色い飾り羽が「長い」そうですよ。
また、岩場を飛び跳ねながら移動する姿に特徴があり、その行動から「イワトビ」と呼ばれています。
比較的小さな種のペンギンですが、警戒心が強く攻撃的な性格だそうです。
- 仙台うみの杜水族館
- 男鹿水族館GAO
- 葛西臨海水族園
- アクアパーク品川
- 京急油壺マリンパーク
- 海遊館
- しまね海洋館アクアス
- しものせき水族館海響館
- …他多数
水族館では見られない7種類のペンギンたち


最後に、水族館では見られない7種類のペンギンをサラッと紹介します。



「こんなペンギンもいるんだな~」と参考程度にご覧ください。
ガラパゴスペンギン
生息地:ガラパゴス諸島など
体長:48~53cm
分類:ペンギン科・ケープペンギン属
キマユペンギン
生息地:ニュージーランド
体長:40~60cm
分類:ペンギン科・マカロニペンギン属
ロイヤルペンギン
生息地:マッコーリー島
体長:約70cm
分類:ペンギン科・マカロニペンギン属
シュレーターペンギン
生息地:ニュージーランド
体長:60~70cm
分類:ペンギン科・マカロニペンギン属
ハネジロペンギン
生息地:ニュージーランド
体長:40~45cm
分類:ペンギン科・コガタペンギン属
ハシブトペンギン
生息地:ニュージーランド
体長:51~61cm
分類:ペンギン科・ハシブトペンギン属
キンメペンギン
生息地:ニュージーランド
体長:66~78cm
分類:ペンギン科・キンメペンギン属
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