水族館で見つけたウツボの仲間たち【現在14種類】

ニョロニョロとした細長い体で、独特の存在感を放つ「ウツボ」。

その個性的な見た目から「海のギャング」と呼ばれることも。

ウツボには「怖い生き物」というイメージがあるかもしれません。

しかし、じっくりと観察してみると、意外な可愛らしさやユニークな生態に気づくはずです。

そこで今回は、水族館で見つけた「ウツボの仲間」を実際に撮影した写真とともに紹介します。

目次

ウツボ

名称:ウツボ
学名:Muraenidae Rafinesque
英名:Moray

水族館でもっともよく見かけるウツボ。

日本近海にも広く生息しています。

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標準和名が「ウツボ」という種類です。

体長が80cmほどまで成長し、黄褐色の体には不規則な暗褐色の斑点模様が広がっています。

大きな口元には鋭い歯があり、タコや甲殻類などを捕食します。

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いつも口を開けてボーっとしているので、水族館でもウツボの歯を観察できますよ。

トラウツボ

名称:トラウツボ
学名:Enchelycore pardalis
英名:Dragon moray

赤褐色の体と白い斑点模様が特徴的なトラウツボ。

派手で力強い見た目が水族館でも人気を集めています。

トラウツボの口元には鋭い歯があり、小魚や甲殻類を捕食します。

また、アゴが細長く湾曲わんきょくしているため「口が閉じられない」といった特徴も。

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大きく開いた口が「ドラゴン」のように見えることから、英名では「Dragon moray」と呼ばれています。

ゼブラウツボ

名称:ゼブラウツボ
学名:Gymnomuraena zebra
英名:Zebra moray

その名のとおり、シマウマ(Zebra)のような白黒の縞模様が特徴的なゼブラウツボ。

体長が1mを超えることもありますが、比較的おとなしい性格だそうです。

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ウツボにしては可愛らしい見た目ですよね?

ゼブラウツボの主食は、カニやエビなどの甲殻類です。

そのため、獲物を捕らえる鋭い歯ではなく、殻を砕くのに適したうすのような丸い歯(臼歯きゅうし)を持っています。

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水族館ではあまり見られないので、ちょっとレアなウツボですよ!

ハナヒゲウツボ

名称:ハナヒゲウツボ
学名:Rhinomuraena quaesita
英名:Ribbon moray

鮮やかな体色がダイバーやアクアリストから人気を集めるハナヒゲウツボ。

名前の由来は、鼻先が花びらのように開いていること。

ハナヒゲウツボには、成長するにつれて体色と性別が変わるユニークな特徴があります。

ハナヒゲウツボの変化
  • 体色:黒→青→黄と変化する
  • 性別:オス→メスと変化する

ハナヒゲウツボの存在を「どうぶつの森」で知った人は、青と黄色のイメージがあると思います。

しかし、水族館では黒色の個体を展示していることが多いため、初見では少し違和感が残るかもしれません。

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僕も初めて見たとき「あれ?青くないぞ?」って不思議に思いました。

サビウツボ

名称:サビウツボ
学名:Gymnothorax thyrsoideus
英名:Greyface moray

金属が錆びたような茶褐色の体色が特徴的なサビウツボ。

体長は最大でも60cmほどの比較的小型な種です。

パッと見た印象は地味な印象があるかもしれませんが、よく見ると個性的な目をしています。

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マンガのキャラクターに見えるほど「つぶらな瞳」です。

正面から見るとけっこう面白い表情なんですが、ちょうどいい写真が見つかりませんでした。

水族館でよく見るウツボにしれっと混じっているので、見つけたらぜひ注目してみてください。

ヘリゴイシウツボ

名称:ヘリゴイシウツボ
学名:Gymnothorax fimbriatus
英名:Fimbriated moray

白い体と黒い斑点模様が特徴的なヘリゴイシウツボ。

名前の由来は、斑点模様が囲碁で使う「碁石ごいし」のように見えること。

あと、顔だけ黄色いのも特徴的です。

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大きなチンアナゴのようにも見えますが、さすがに可愛いとは言えないですね。

コケウツボ

名称:コケウツボ
学名:Enchelycore lichenosa
英名:Reticulate hookjaw moray

岩に生えたこけのような模様をもつコケウツボ。

見た目がウツボにそっくりですが、トラウツボのように「口が閉じられない」といった特徴があります。

凶暴そうな顔つきをしていますが、基本的には岩陰でじっとしているおとなしい性格です。

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おとなしくても顔が怖いので、近づきたいとは思いません。

ユリウツボ

名称:ユリウツボ
学名:Gymnothorax prionodon
英名:Australian mottled moray

淡いまだら模様が特徴的なユリウツボ。

模様が「ユリの花」のように見えることが名前の由来です。

写真の個体は体色が黒めですが、明るい褐色の個体を見ると花のような模様がよくわかります。

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あまり漁獲されないため、水族館でもけっこうレアなウツボです。

ハワイウツボ

名称:ハワイウツボ
学名:Gymnothorax berndti
英名:Y-patterned moray

その名のとおり、ハワイ諸島を含む熱帯域に生息するハワイウツボ。

ただし、日本近海でも見られるように、ハワイ固有のウツボではありません。

ハワイウツボの特徴は、体表に広がる網目状の模様です。

網目模様が「Yの字」に見えることから、英名では「Y-patterned moray」と呼ばれています。

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色白な見た目に少しだけ美しさを感じるウツボです。

ドクウツボ

名称:ドクウツボ
学名:Gymnothorax javanicus
英名:Giant moray

ウツボ科のなかでも最大級の大きさを誇るドクウツボ(英名:Giant moray)。

大きい個体は体長3mに達することもあり、水槽内を泳ぐ姿がひときわ目立ちます。

名前に「ドク」とついていますが、フグのように必ずしも毒を持っているわけではありません。

生息環境によって体内に「シガテラ毒」と呼ばれる毒素を蓄積する個体がいるため、食用の際に食中毒を発生させる可能性があります。

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沖縄県では食用のウツボとして流通していたそうですよ。

ナミウツボ

名称:ナミウツボ
学名:Gymnothorax undulatus
英名:Undulated moray

波紋のような模様が特徴的なナミウツボ。

サンゴ礁のあたたかい海に生息しています。

ナミウツボの第一印象は「ヘビ」だったのですが、波紋にたとえた名付け親は「おしゃれだな」と思いました。

モヨウタケウツボ

名称:モヨウタケウツボ
学名:Pseudechidna brummeri
英名:White Ribon eel

白っぽい灰色の体が特徴的なモヨウタケウツボ。

頭部には黒い斑点模様が広がっています。

英名が「White Ribon eel」と呼ばれるように、ハナヒゲウツボ(英名:Ribon eel)と見た目の印象が似ています。

ハナビラウツボ

名称:ハナビラウツボ
学名:Gymnothorax chlorostigma
英名:Turkey moray

白い斑点模様が花びらのように見えるハナビラウツボ。

体色や斑点の大きさは個体によって異なるそうです。

また、ハナビラウツボには、口の中が「まっ白」といった個性的な特徴もあります。

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口の中を撮った写真が無かったのでチャンスがあれば撮影してきます。

マメウツボ

名称:マメウツボ
学名:Gymnothorax reevesii
英名:Reeve’s moray

日本ではあまり見られない種のマメウツボ。

日本で採取される機会も数えるほどしかないそうです(たぶん10回あるかどうか)。

体表には大きな黒色の斑点模様が見られます。

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斑点模様が豆に見えるからマメウツボなのかな?

ウツボの不思議な生態

ここからは、ウツボの「ちょっと不思議な生態」を紹介します。

ウツボの知られざる生態を理解すると、水族館での観察が少しだけ楽しくなるはずです。

実はウツボっておとなしい生き物?

鋭い歯と強面な顔から「海のギャング」とも呼ばれるウツボ。

危険なイメージを持たれがちですが、本来はおとなしい性格の生き物です。

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ウツボが積極的に人間を襲うことはほとんどありません。

とはいえ、不用意に手を出したり刺激したりすると、ウツボが身を守るために噛みつくこともあります。

水族館で見る分には噛まれることはないので、ウツボの性格を理解したうえで観察してみてください。

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岩陰からチラッと見つめるウツボと目が合うと、印象が180°変わるかもしれませんよ。

ウツボとイセエビの共生関係

水族館の水槽展示では、ウツボとイセエビが仲良く並んでいる姿を見かけます。

甲殻類を食べるウツボはイセエビにとって「天敵」のはずですが、警戒している様子は見られません。

実はウツボとイセエビは「タコ」の存在を理由に共生関係を築いています。

ウツボとイセエビの共生関係
  • ウツボは「タコ」を捕食したい
  • イセエビは「タコ」に捕食されたくない

イセエビはウツボの近くにいると、天敵のタコから身を守れます。

ウツボはイセエビの近くにいると、捕食対象のタコに遭遇するチャンスが得られます。

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お互いの利害がマッチして「共生関係」が生まれているわけです。

水族館でウツボを観察してみよう!

今回は、水族館で見つけたウツボの仲間を紹介してみました。

紹介したウツボたち
  1. ウツボ
  2. トラウツボ
  3. ゼブラウツボ
  4. ハナヒゲウツボ
  5. サビウツボ
  6. ヘリゴイシウツボ
  7. コケウツボ
  8. ユリウツボ
  9. ハワイウツボ
  10. ドクウツボ
  11. ナミウツボ
  12. モヨウタケウツボ
  13. ハナビラウツボ
  14. マメウツボ

合計14種類も紹介しましたが、実は写真がなかったり自信がなかったりで紹介していないウツボが2~3種類います。

ウツボの種類や見分け方を知ると、水族館で観察する楽しさが増すはずです。

水族館に遊びに行ったときは、ぜひ「ウツボの仲間たち」を観察してみてください。

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この記事がウツボの魅力に気づくきっかけになるとうれしいです。

ウツボのビンゴカードをつくってみました

水族館でウツボを見つけながら遊べるビンゴカードを作ってみました。

ウツボの種類に該当するマスを穴埋めしながら、ビンゴカードの完成を目指してみてください!

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すべて僕自身が実際に水族館で見たウツボです。

イラスト素材をお借りしています

ビンゴカードのイラスト素材は、以下のサイトからお借りしています。

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