どんな生き物?

学名:?
分類:?
英名:?
食卓を中心に「シラス」という名前をよく耳にします。
しかし、そもそもシラスってどんな魚なのでしょうか?
実は「シラス」という名前の魚は存在しません。
シラスという呼び名は、イワシやウナギなどの「稚魚の総称」です。
- イワシ
- ウナギ
- アユ
- ニシン
- イカナゴ
色素が少ない稚魚は、体が白色や透明色に見えることから「シラス(白子)」と呼ばれています。

ちなみに、市場やスーパーなどに出回るシラスは「カタクチイワシ」の稚魚が一般的です。
シラス商品の種類
「シラス干し」や「チリメンジャコ」のように、市販のシラスはさまざまな名前で呼ばれています。
- 釜揚げシラス:釜揚げしただけの状態
- シラス干し:天日干ししたもの(2~3時間くらい)
- ちりめんじゃこ:天日干ししたもの(半日以上)
上記の商品は製法が異なりますが、元はすべて同じシラスです。
商品となった時点の水分率の多さによって、それぞれ異なる呼び名が用いられています。
シラスの美肌効果
骨を含めて丸ごと摂取できるシラスには、カルシウムやビタミンDが豊富に含まれています。
とくにシラス干しの70%は水分なので、摂取カロリーが低くてヘルシーです。
生活習慣病の予防や老化防止に効果のある核酸が含まれているので、若さを保つ効果も期待できるそうです。
シラスはデリケートで飼育が難しい


シラスは水質の変化にめっぽう弱い魚だそうです。
海で採取したシラスを水槽に移しても、ほとんどが死んでしまいます。



新江ノ島水族館では、採取した卵を水族館の環境下でふ化させることによってシラスの飼育展示を成功させています。
水族館でシラスを見てみよう!
少しだけシラスに興味が湧きましたか?
シラスは、新江ノ島水族館で飼育展示されています。



「この水族館にもいたよ!」といった情報があれば、記事下のコメントにて教えてください!
えのすいのシラス展示は世界初
新江ノ島水族館は、世界で初めてシラスの常設展示に成功しました。
「シラスサイエンス」エリアでは、シラスの飼育や研究で判明した情報も紹介されています。



展示されているシラスは、すべて新江ノ島水族館で繁殖し、卵からふ化した個体です。
シラスの成長過程ごとに観察できる


新江ノ島水族館のシラス展示は、成長過程ごとに分かれた3つの水槽で観察できます。
成長段階により見た目や泳ぎ方の特徴が異なるので、見比べながら観察するのも楽しいです。



館内で上映している解説動画では、シラスが生まれる瞬間の貴重な生態を閲覧できますよ。
最後に|じっくり観察してみよう


名前は知っているけど、生態は意外に知られていない「シラス」について紹介しました。
シラスって「さまざまな魚の稚魚」の総称だったんですね。
泳いでいる姿を観察できるのは、世界中で新江ノ島水族館だけです。
遊びに行く機会があったら、ぜひ今回紹介した豆知識を思い出してみてください。



新江ノ島水族館でシラスを見た後は、ぜひちりめんじゃこやシラス干しをお土産に買って帰りましょう。
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