メディア運営者「taku」が訪問した水族館を語るだけのコンテンツ。
今回は『名古屋港水族館』について、個人的に気になったポイントや見どころを紹介します。

taku
- 全国の水族館をめぐっている(現在31館)
- 開館から閉館までずっといるタイプ
- 5日間で関東の水族館を8か所ハシゴした
名古屋港水族館を最高に楽しむコツは、事前知識を知っておくことです。
この記事を参考にしながら、名古屋港水族館の事前知識を「持ち物リスト」へ忘れずに追加しましょう!
・記事内で紹介した展示やイベントは変更されている場合もあります。
・遊びに行く前に水族館の公式HPやSNSで最新情報をご確認ください。
北館|35億年はるかなる旅
北館のテーマは、イルカやクジラといった海生哺乳類の「進化の歴史」。
イルカやシャチなどの「クジラの仲間」が飼育されており、パフォーマンスショーが見られる国内最大級の大型プールもあります。
- シャチ
- ベルーガ
- バンドウイルカ
- カマイルカ
- ケープペンギン
- ゴマフアザラシ
シャチプール|名古屋港水族館の主役
名古屋港水族館といえば、迫力のあるシャチが泳ぐプール。いつも多くの人で賑わっています。
名古屋港水族館に行ったことがある人は、スマホに1枚くらい「シャチの写真」があるのではないでしょうか。
名古屋港水族館では、2頭のシャチ(リン、アース)を飼育しています。
リンの見分け方

2012年11月13日に名古屋港水族館で生まれたメスのシャチ「リン」。
子どもっぽいところもありますが、体長が約4m、体重は約900kgと大きく成長しています(2022年5月時点)。
- 口元(あごの右側)に黒い斑点模様がある
- アースと比べると少し小さい

口元の黒い斑点模様に注目すれば、リンを簡単に見分けられます。
アースの見分け方


日本で唯一飼育されているオスのシャチ「アース」。
体長が約5.4m、体重は約2.2tと国内最大だそうです(2022年5月時点)。
好奇心旺盛な性格なのか、おもちゃで遊んだり飼育員さんとコミュニケーションをとったりする姿が印象に残りました。
- アイパッチ(目の上にある白い模様)の先端が少し尖っている
- 国内最大の大きな体をしている



アイパッチの先端に注目すると、アースを簡単に見分けられます。
ステラの見分け方


メスのシャチ「リン」のお母さん「ステラ」。
現在は名古屋港水族館にいませんが、須磨シーワールドに行ったときの参考として見分け方だけ紹介します。
- 背ビレに切れ込みがある



よく観察しないと背ビレの特徴を見つけにくいので、ほかのシャチと見比べてみよう。
シャチの公開トレーニング
名古屋港水族館では、健康管理を兼ねたシャチの公開トレーニングを毎日実施しています。
ショーパフォーマンスではありませんが、ダイナミックなジャンプやヒレを使ったアクションなどの多彩な芸も見どころです。
シャチの泳ぎは、イルカのようにスピーディではありません。
しかし、パワフルなジャンプと豪快な水しぶきが、シャチならではの魅力を感じさせてくれました。



「海のギャング」と呼ばれるシャチですが、水族館で見せる姿はとても可愛らしかったです。
イルカプール|パフォーマンスがスゴイ
シャチプール隣接するイルカプールでは、バンドウイルカとカマイルカの2種が飼育されています。
イルカたちは好奇心旺盛で、いつも元気いっぱいな印象です。



水槽の中からこちらの様子を気にしているのか、手を振ると反応してくれることもあります。


水槽の近くには、イルカたちの自己紹介が書かれた解説板も展示されています。
お気に入りの「推しイルカ」を見つけてみるのも楽しみ方のひとつです。
名古屋港水族館で暮らすイルカたちは、個体ごとに見た目や性格の違いがあるそうですが…僕には見分けられませんでした(笑)
イルカのショーパフォーマンス
名古屋港水族館のショースタジアムでは、イルカパフォーマンスが行われています。
イルカたちがパフォーマンスをするプールは、最大水深12mと国内最大級の大きさです。
深く助走をとったイルカのジャンプは、想像をはるかに超える高さまで到達します。
スタジアムには大型スクリーンが設置されているので、ジャンプを見逃してしまってもリプレイ映像でしっかりと見直せますよ。
イルカのトレーニング
イルカプールでは、ショーパフォーマンスに向けたトレーニングの様子も楽しめます。
日々練習しているイルカたちの様子を間近で見られるので、ショーパフォーマンスとは違った魅力もあります。



イルカたちの目線やトレーナーさんの動きに注目すると、コミュニケーションの秘訣がわかって面白いです。
ベルーガプール|可愛らしさに癒される
まっ白な体のぽっちゃり系?なベルーガ(シロイルカ)も名古屋港水族館の人気者です。
ベルーガは、ロシア語で「白い」という意味だそうです。
鳴き声が美しいことから「海のカナリア」とも呼ばれています。
ベルーガを飼育している水族館は、日本に5か所しかありません。
- 名古屋港水族館
- 鴨川シーワールド
- 横浜・八景島シーパラダイス
- 上越市立水族博物館うみがたり
- 島根県立しまね海洋館アクアス
あまり見られないめずらしさもありますが、とにかく可愛いのでぜひ見てもらいたいです!
2025年3月現在、名古屋港水族館には4頭のベルーガが暮らしています。
- グレイ
- ミライ
- ナナ
- ニコ



ベルーガを見分けるのは結構難しいので、豆知識程度に覚えてみてください(笑)
グレイの見分け方


名前:グレイ
性別:メス
出身:ロシア
体色:白
性格:まじめ(ちょっと不器用)
グレイはまじめな性格の優等生。
でも、感情を表に出せずにガマンしてしまう不器用さも。
飼育員さんに水をかけてもらうことが好き。
水槽のガラス越しに「遊んで!」とアピールすることもありますよ。
- 体表にからくさ模様のようなあとがある
ミライの見分け方


名前:ミライ
性別:オス
出身:名古屋港生まれ
体色:灰色
性格:甘えんぼう
ミライは名古屋港水族館で産まれた子どものベルーガです(両親は「グレイ」と「ホドイ」)。
母親ゆずりのまじめな性格も見せますが、まだまだ子どもな甘えんぼう。
灰色の体色は、成長するにつれて徐々に白く変化するそうです。
- 現状は体が一番小さい
(成長すると差がなくなるかも) - 飼育員さんへのアピールで誰よりも前に出る
(身を乗り出してアピールする…笑)
ナナの見分け方


名前:ナナ
性別:メス
出身:名古屋港生まれ
体色:うすい灰色
性格:好奇心旺盛(ちょっと臆病)
ナナは名古屋港水族館で産まれた子どものベルーガです(両親は「タアニャ」と「ホドイ」)。
おもちゃ遊びが好きで好奇心旺盛な性格。
でも、ちょっと臆病なところもあるそうです。
遊びの発想力が豊かで、水ふきやバブルリングなどの得意技を披露してくれますよ。
- 水ふきやおもちゃのパフォーマンスが得意
- 飼育員さんへのアピールが一番激しい
(みんなアピールが激しいけどね…笑)
ニコの見分け方


名前:ニコ
性別:オス
出身:-
体色:うすい灰色
性格:気まぐれ?
ニコは2016年8月に仲間入りした男の子です。
おもちゃを噛むのが好きでよく遊んでます。
機嫌の良し悪しが表に出る子どもっぽさもあるそうです。
年齢が近いオスのミライと仲が良く、一緒にじゃれ合って泳いでいる姿も見られますよ。
- 身体が一番大きい
- 目のふちが綺麗な水色
ベルーガの公開トレーニング
毎日実施している「公開トレーニング」では、ベルーガたちが器用なパフォーマンスを披露してくれます。
飼育員さんのことが大好きすぎて「かまってアピール」が激しいベルーガたちに、思わず笑ってしまいました。
ぽっちゃりとした体形のベルーガは、イルカのようにダイナミックなパフォーマンスはできません。
しかし、とても器用なパフォーマンスを披露してくれます。
- 胸ビレをバタバタさせる
- おでこ(メロン)を揺らす
- 「わ~」って鳴く
- 首を曲げる
(ほかのクジラ類にはできない動き) - 水を吹く
- ボールを頭にのせてバランスをとる
ベルーガはイルカと比べて体脂肪が多いので、動きにスピード感はありません。
その代わりに、器用で柔らかい動きが特徴的です。



道具を使ったパフォーマンスは、ベルーガの得意技ですよ!
しおかぜ広場|ちょっと一息できるエリア
しおかぜ広場は、ケープペンギンとゴマフアザラシが暮らすエリアです。
天気の良い日には、お弁当を食べたり休憩したりするのにピッタリな芝生の広場もあります。
ゴマフアザラシが暮らす「ゴマちゃんデッキ」では、エサやりの時間(フィーディングタイム)も楽しめます。
ゴマフアザラシが披露する「かなりゆる~いパフォーマンス?」も見どころです。



気分次第でパフォーマンスを披露したりしなかったり…(笑)
芝生の生えた広場では、ケープペンギンたちが散歩する様子を観察できます。
ペタペタと飼育員さんについていく様子は「子どもの遠足」みたいで可愛らしかったですよ。



北館をじっくりと見て「しおかぜ広場で休憩してから南館へ!」って流れで回るのも良いかもしれません。
進化の海|豊富な解説展示で歴史を学ぶ
北館には生き物だけでなく、鯨類の骨格標本や進化の歴史を学べる博物館のようなエリアもあります。
クイズ形式でクジラやイルカの進化について勉強できるので、夏休みの自由研究に役立てるのもおすすめです。
南館|南極への旅
南館のテーマは、さまざまな水域に暮らす生き物たちを観察しながら南極へ向かう「生命の旅」です。
日本近海の海から暗く深い深海まで、さまざまな海域に暮らす生き物たちを観察できます。
- マイワシ
- 日本近海の魚
- 深海生物
- サンゴ礁の海の魚
- ウミガメ
- マングローブの魚
- オーストラリアの魚
- 南極の魚
- ペンギン
- クラゲ
黒潮大水槽|幻想的なトルネードは必見
約3万5000匹の群れを成すマイワシたちが泳ぐ黒潮大水槽。
人気イベント「マイワシのトルネード」は、休日に長蛇の列ができるほど賑わいます。
マイワシたちが作り出すトルネードは、音とライトアップが幻想的でとても綺麗でした。



思わず時間を忘れて夢中になった。
黒潮大水槽を泳ぐ魚は、マイワシだけではありません。
- クロメリメジロザメ
- マダラトビエイ
- シイラ
- スマ
- ゴマサバ
エサの時間(フィーディングタイム)では、エサに向かう大型魚を避けるマイワシたちが「変幻自在に形を変える様子」を観察できました。



大群で泳ぐマイワシは、まさに「自然の芸術」って感じでした!
日本の海|多種多様な生き物の宝庫
大小さまざまな水槽が並ぶ「日本の海」エリア。
干潟や砂地に暮らす魚や共生関係にある魚など、環境や習性の違いによる魚の特徴を学べます。
生息環境による違いを比較するのも、生き物の観察を楽しむ秘訣です。
共生するクエとホンソメワケベラ
大きなクエの口を掃除するホンソメワケベラ。
魚についた寄生虫を食べてくれる「海の掃除屋」と呼ばれています。
クエとは共生関係にあるので、うっかり食べられてしまうことはありません。
砂地に隠れる魚たち
海底の砂地に暮らす魚は、平べったい姿が特徴的。
砂に潜って隠れるイシガレイのように、平べったい体は砂地に適しているのかもしれません。
大人しいサメたち
ホホジロザメのように獰猛なイメージのあるサメの仲間。
しかし、海底でじっとしているサメたちは、比較的おとなしく、顔つきも何となくのんびりとしています。
タイミングよくエサやりの様子を観察できました。
エイリアンみたいな顔のサメやエイって「ちょっと怖いイメージ」があると思います。
でも、エサやりを見て、食べるのも泳ぐのも下手で「どんくさいな」って親近感がわきました。
海の生き物は多種多様
岩礁に暮らす魚や冷たい海に暮らす魚。
海の中にいる生き物たちを見ると、見た目も行動も個性が感じられます。
じっとしている魚もいれば、スイスイと泳ぎまわる魚も。
見た目も行動もそれぞれに意味があり、生き物の面白さを体現している気がします。
深海ギャラリー|不思議な生き物たち
深海ギャラリーは、深海に生息する生き物たちの展示エリアです。
よく見慣れた生き物たちとは違った雰囲気があり、深海生物は人気を集めています。
深海生物は赤い体をしている?
深海生物の水槽を見ると、赤い色の生き物が多いことに気づきました。
実は水深200メートル以上の深海には、水面から赤い光が届きません。
そのため、深海では赤い色が見えなくなり、周りの暗い海の色に紛れてしまいます。
つまり赤い体は、深海で外敵から身を隠す保護色に適しているそうです。
深海ギャラリーエリアには、トラザメの卵や赤ちゃんも展示されていました。
卵の中には、これから生まれようとしているトラザメの様子も。
どんな生き物でも、やはり赤ちゃんの姿を見ると可愛らしさを感じます。
不思議な深海生物
深海に生息する生息する海綿動物の一種「カイロウドウケツ」。
ガラス繊維の骨格が網目状に伸びる不思議な深海生物です。
カイロウドウケツの内部をよく見てみると、小さな生き物が動いていました。
どうやら「ヒメドウケツエビ」と呼ばれ、夫婦でカイロウドウケツ内に暮らしています。
深海の生き物たちは本当に不思議ですね。
サンゴ礁大水槽|ダイバーの仮装も楽しめる!?
アーチ形の水槽がある「サンゴ礁大水槽」。
色とりどりの熱帯魚や大型のエイなど、サンゴ礁に生息する魚がたくさん泳いでいます。
たまにですが、水槽を掃除したりバブルリングを披露してくれるダイバーという生き物も見つけられるかも(笑)
サンゴ礁大水槽は、南館の1~3階を貫いています。
フロアによって水槽内のレイアウトが異なるため、泳いでいる魚の顔触れが変わるのも見どころです。
タイミングが良ければ、エサを食べている魚たちも見られます。
レタスや小松菜を食べているのも水族館ならではの光景です。
ちなみに、レタスが人気で小松菜は食べ残されがちでした(好き嫌いがあるのかな?)。
ダイバーコミュニケーション
水槽内の様子を解説するサンゴ礁大水槽の人気イベント「ダイバーコミュニケーション」。
撮影してほしい生き物のリクエストに応えて、ダイバーさんが水中カメラで撮影してくれる楽しいイベントです。
サンタや鬼のコスプレなど、ダイバーさんはイベントシーズンにあわせた格好で登場してくれます。


ダイバーさんがカメラでとらえた生き物は、水槽横のモニターに映し出されます。
普段は岩陰に隠れている魚たちもダイバーさんが見せてくれました。
モニターに映っている魚は「ガキちゃん」という名前のイシガキフグです。



あの「さかなクン」が実際に自宅で飼っていたそうですよ。
チンアナゴ水槽
水族館の人気者「チンアナゴ」と「ニシキアナゴ」の水槽もありました。
水槽内を見るとニシキアナゴのほうが多いような気もしましたが、この水槽は「チンアナゴ水槽」でした。
チンアナゴたちは、エサが取りやすいお気に入りの場所にこだわっています。
だから、エサの取り合いでケンカしてしまうこともあるみたいですよ。
名古屋港水族館でしか見られない?
世界最大の二枚貝「オオシャコガイ」。
飼育展示されている姿を見られるのは、国内で名古屋港水族館だけです。
水槽内で呼吸?している様子を見ると、貝も「生き物なんだな」と実感します。
周囲には小さな魚たちも泳いでいるので、ぜひめずらしいオオシャコガイを観察してみてください。
ヨスジを探せ?ライブコーラル水槽
生きたサンゴ(生体サンゴ)を飼育している「ライブコーラル水槽」。
水槽のレイアウトとして見てしまいがちですが、生体サンゴは色や形が多種多様な生き物です。
ライブコーラル水槽には、3本の縞模様が特徴的な「ミスジリュウキュウスズメダイ」が泳いでいます。
運が良ければ、縞模様が4本の「ヨスジリュウキュウスズメダイ」も見つかるかもしれません。
サンゴクローズアップ水槽
サンゴの生態を解説する「サンゴクローズアップ水槽」。
生体サンゴや生き物の展示を通じて、サンゴの成長や増え方について解説しています。
水槽内には発光しているように見える不思議なサンゴも。
光合成によってエネルギーを得るサンゴの不思議な生態も学べました。
ウミガメ回遊水槽|赤ちゃんが見られるかも!?
名古屋港水族館は、3種類のウミガメを飼育しています。
- アカウミガメ
- アオウミガメ
- タイマイ
水深2.5m、直径13mの大きな回遊水槽で、ウミガメたちが悠々と泳いでいました。
ウミガメ回遊水槽の上部には、ウミガメたちが上陸できる人工砂浜もあります。
名古屋港水族館では、ウミガメの赤ちゃんが毎年誕生しているそうです。
小さなウミガメを実物で見ると、とても可愛らしかったですよ!
ウミガメのエサやり
ウミガメ回遊水槽では、ウミガメたちのエサやり体験も楽しめます。
自分があげたエサをパクパクと食べる姿を見ると、けっこう嬉しい気分になりますよ。
動画では3種類のウミガメの特徴も解説しているので、よかったらチェックしてみてください。
マングローブ水槽|汽水域の生き物たち
汽水域の自然環境を再現した「マングローブ水槽」。
汽水域に生息する魚は、海水魚のフォルムと淡水魚の色合いを兼ね備えているように見えます。
淡水と海水の混ざり合う水域。
マングローブは、熱帯・亜熱帯地域の汽水域に生育する植物の総称です。
水槽内を覗いてみると、ハゼの仲間がたくさんいました。
とくに日本最大級のハゼ「ホシマダラハゼ」は、ハゼとは思えないほど迫力ある大きさでした。
オーストラリアの水辺|熱帯雨林を再現
さまざまなカメや熱帯地域の淡水魚が展示されている「オーストラリアの水辺」エリア。
日本の淡水に生息する生き物と比較すると、サイズの大きさに迫力を感じます。


現地オーストラリアの環境を再現した水槽内には、定期的にスコールが降ります。
スコールは予期せぬタイミングに降るので、折り畳み傘の用意をお忘れなく(笑)
南極の海|ここでしか見られない生き物も?
南極に生息する生き物が展示されている「南極の海」エリア。
床面の足跡をたどっていくと、あまり見る機会のない生き物たちが見られました。
南極の海エリアに展示されている4種の生き物は、過去に「繁殖賞」を受賞しているそうです。
日本動物園水族館協会が加盟園館の飼育繁殖技術を向上させるために設けた賞。
動物の種ごとに加盟園館内で初めて繁殖させたときに授与される。
名古屋港水族館は、国内で唯一「ナンキョクオキアミ」を常設展示しています。
世界初の繁殖に成功し、その実績は高い評価を得ているそうです。
氷点下の海に生息するナンキョクオキアミは、南極を中心とする海の生態系を支える重要な役割を担っています。
ペンギン水槽|可愛いしか言葉が出ない
南極や周辺の島々で生活している4種類のペンギンたち。
- コウテイペンギン
- ジェンツーペンギン
- ヒゲペンギン
- アデリーペンギン
コウテイペンギンやヒゲペンギンは、他館では見る機会の少ないペンギンです。
カメラで追うのが難しいほどに水中をスイスイと泳ぐペンギンたち。
一方で陸に上がったペンギンたちは、いつもゴロンと横たわっています。
なんともいえない「丸み」がペンギンの魅力なのかもしれません。
フィーディングタイム
ペンギンのフィーディングタイムでは、飼育員さんの解説とエサやりの様子を楽しめます。
見た目も動きもとても可愛くて、ついつい時間を忘れて見入ってしまいますよ。
くらげなごりうむ|最高の癒し空間
さまざまなクラゲが展示されている「くらげなごりうむ」。
クラゲがゆらゆらと漂う姿には、自律神経が自然に整っていくリラックス効果があるそうです。
名古屋港水族館には、初めて見るような見慣れないクラゲも展示されていました。
種類によって見た目や動き方が異なるので、見比べてみるのも楽しみ方の1つです。
時期によって展示が変わることもあるので、レアな種類のクラゲが見られたら写真に収めておきましょう!
クラビリンス
くらげなごりうむのメイン水槽「クラビリンス」。
「クラゲ+ラビリンス(迷宮)」をモチーフとしたミズクラゲの水槽です。
壁と天井が鏡張りで、万華鏡のように水槽が並んで見えます。
照明の色が変わると水槽の雰囲気が変わるので、とても綺麗で幻想的な空間ですよ。
タッチタンク|ふれて楽しめる水槽
タッチタンクでは、ヒトデやウニといった磯の生き物にふれながら観察できます。
生き物の質問に答えてくれるボランティアさんがいるので、子どもの自由研究にもぴったりです。
季節によって展示される生き物が変わるので、何回訪れても楽しめます。
企画展示|ユニークな展示を楽しめる
企画展示エリアでは、さまざまなテーマにちなんだ「期間限定の展示」を楽しめます。
ここからは、過去の企画展示を少しだけ紹介します。
特別展「カラフルコレクション~絢爛華麗な水の生き物たち~」
派手なデザインの生き物たちをピックアップした企画展示「カラフルコレクション~絢爛華麗な水の生き物たち~」。
「なぜ派手なデザインなのか?」「どのように派手に変化したのか?」といった生き物の生態が紹介されていました。
なかでもタテジマキンチャクダイは、成長するにつれて模様がガラッと変化する面白い魚です。
生き物たちの派手なデザインには理由があり、不思議な生態を知ると観察が楽しくなりますよ。
特別展「びっくり生物大集合~究極の技をもつ水の生きものたち~」
アッと驚くような一芸をもつ生き物の企画展示「びっくり生物大集合~究極の技をもつ水の生きものたち~」。
生き物たちの特殊能力が、カードゲームのような展示で解説されていました。
岩に擬態して獲物を捕らえる「オニダルマオコゼ」や衝撃波を発生させる「テッポウエビ」など、生き物たちはさまざまな特技を駆使しています。
同じ海域に生息していても、まったく異なる生き方を選んでいるのが生き物の不思議な要素です。
名古屋港水族館のお土産やお食事
ここからは名古屋港水族館にある「グッズショップや飲食店」の情報を紹介します。
名古屋港水族館オリジナルのグッズやお食事メニューもあるので、ぜひチェックしてみてください。
グッズショップ


名古屋港水族館のグッズショップは、お菓子から雑貨までバラエティ豊かな商品を取り揃えています。
- 南館1F出口前(10:00~17:30)
- 北館2F出口前(9:30~17:15)
店内には名古屋港水族館オリジナルの商品もあるので、お立ち寄りの際はぜひ手に取ってみてください。
飲食店
名古屋港水族館の館内には、飲食店が2箇所あります。
- レストラン:アリバダ(南館2F)
- フードテラス:トータス(南館3F)
大型水槽を眺めながら、水族館ならではのメニューを楽しめる「アリバダ」。
名古屋港を眺めながら、東海地方のご当地メニューを楽しめる「トータス」。



食事をサクッと済ませたいときは、丼ものメインのトータスがおすすめですよ。
名古屋港水族館の基本情報
名古屋港水族館は、さまざまな見どころがあります。
ちょっとだけ「行ってみたいな」って気持ちになりましたか?
ここからは名古屋港水族館に行くときのために、知っておくと便利な情報を紹介します。
入館料金
チケット料金
- 高校生以上:2,030円
- 小中学生 :1,010円
- 4歳以上 :500円
- 65歳以上:1,010円
年間パスポート
- 高校生以上:5,190円
- 小中学生 :2,540円
- 4歳以上 :1,220円
駐車場
名古屋港水族館へ車で訪問する場合は、下記の駐車場を利用できます。
ガーデンふ頭
- 100円 / 30分
※1日最大1,000円
ガーデンふ頭西
- 100円 / 30分
※入庫から24時間まで最大1,000円
名古屋港水族館の駐車場は、土日祝日や大型連休に混雑します。
できるだけ早めに到着することを心がけましょう。
最寄駅からのアクセス
- 名古屋市営地下鉄「名古屋港」駅下車
- 徒歩5分程度
その他サービス|気になる質問まとめ
名古屋港水族館の各種サービスについて「よくある質問」をまとめました。
ちょっとした情報ですが、事前に知っておくと役に立ちますよ!
- 館内の所要時間はどれくらい?
-
館内を1周するなら、所要時間は「2~3時間」が目安です。
パフォーマンスや食事を楽しむ場合は「+1時間」程度を想定しましょう。 - 混雑する時期はいつ?
-
名古屋港水族館は「土日祝日・大型連休期間」に混雑します。
混雑を避けたい場合は、混み合う時間帯(11時~15時)を避けましょう。 - 再入館できますか?
-
チケット購入当日のみ再入館が可能です。
- コインロッカーはありますか?
-
館内入口付近にあります。
(大型:300円、小型:200円) - ベビーカーや車椅子をレンタルできますか?
-
ベビーカー:レンタル可能(100円)
車椅子:レンタル可能(無料)
周辺施設|ふらっと寄り道してみた
名古屋港水族館の周辺には、ふらっと寄り道できる施設が豊富です。
少し時間があったので、寄り道してきた場所を紹介します。
- ポートビル「海洋博物館」
- 南極観測船ふじ
すべて名古屋港水族館から徒歩圏内で遊びに行ける場所なので、予定を立てる際は参考にしてみてください。
ポートビル「海洋博物館」
ポートビル内にある海洋博物館は、船舶の歴史を学べる貿易港ならではの施設です。
世界各国の船舶が紹介されており、名古屋港が貿易港としてもつ役割を学べます。
最上階には展望フロアがあるので、名古屋港水族館を一望してみるのもおすすめです。
貿易貨物コンテナの積み卸しを体験できる「クレーン シミュレータ」なんてゲームもありました。
営業時間 | 9:30~17:00 |
休館日 | 毎週月曜日 |
入館料 | 高校生以上:300円 小中学生 :200円 小学生未満:無料 |
南極観測船ふじ
南極観測船ふじは、1965年(昭和40年)から18年間活躍した本物の南極観測船です。
現在は博物船として停泊しており、当時の船内の様子をそのまま体感できます。
船内には厨房や理髪室といった居住エリア、また当時の資料も保管されています。
南極の氷海を砕き進んだ様子や、乗組員たちの生活の雰囲気が伝わってきますよ。
別記事で南極観測船ふじの展示や南極の環境について解説しているので、興味のある人はぜひ読んでみてください。


喫茶店や飲食店など
名古屋港水族館の周辺には、いくつかの飲食店があります。
隣接する「JETTY」は、フードコートやお土産などの店舗が豊富です。
名古屋港駅から水族館へ向かっていく途中には喫茶店も。
名前が「CatsCafe」だったので「猫カフェかな?」なんて思ったけど違ったようです。
水族館の周辺を歩いてみると、ペンギンをモチーフとしたオブジェクトがたくさん見つかります。
近所に住んでいたら「散歩のコースにしたいな」と思うほど、歩くだけでも楽しめるエリアです。
ペンギン型のポストから手紙を送ると、ペンギンが届けてくれるかも?



ペンギンの街灯は、夜になるとちゃんと光りますよ。
名古屋港水族館へ遊びに行こう!
名古屋港水族館にはシャチやベルーガなど、めったに見られないような生き物がたくさんいます。
イルカショーやエサやり体験といったイベントも毎日開催されているので、遊びに行けば絶対に楽しめる水族館です。
名古屋港水族館の見どころを知ると、遊びに行くのがもっと楽しくなります。
この記事が、名古屋港水族館へ遊びに行くきっかけになると嬉しいです。


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