メディア運営者「taku」が訪問した水族館を語るだけのコンテンツ。
今回は赤塚山公園にある『ぎょぎょランド』について、個人的に気になったポイントや見どころを紹介します。

taku
- 全国の水族館をめぐっている(現在32館)
- 開館から閉館までずっといるタイプ
- 5日間で関東の水族館を8か所ハシゴした
ぎょぎょランドを最高に楽しむコツは、事前知識を知っておくことです。
この記事を参考にしながら、ぎょぎょランドの事前知識を「持ち物リスト」へ忘れずに追加しましょう!
・記事内で紹介した展示やイベントは変更されている場合もあります。
・遊びに行く前に水族館の公式HPやSNSで最新情報をご確認ください。
エントランスホール

画像の左右にある「<」「>」マークをタップ(クリック)すると画像がスライドしますよ!
ぎょぎょランドに入館して最初に目に飛び込んでくるのは、レッドテールキャットの大きな顔。
熱帯に生息する大型のナマズです。
水槽内にはコロソマやモトロといった大型の熱帯魚も。



円柱型の水槽を回遊しているので、僕も写真を撮影しようと一緒にグルグルと回っていました。
小型の熱帯魚が回遊する水槽もあります。
「シルバーシャーク」という面白い名前の魚が泳いでいました。
名前を見ると「サメが泳いでいる!」と言いたくなりますが、実はコイの仲間です。



名前の由来は、流線型のフォルムと大きなヒレがサメのように見えるからだそうですよ。
1Fエリア|いざ、ぎょぎょランドへ
エントランスを抜けると「GYO GYO LAND」の文字が。
豊川の自然を巡る「ぎょぎょランド」の水槽展示エリアに突入です。
まずはキンギョが泳ぐ「ふれあいの池」エリア。
エサがもらえると勘違いしたのか、近づくと口をパクパクと開けて待ち構える子もいました。
流れの水槽・淵
ぎょぎょランドの水槽展示は、川の流れをさかのぼっていくようなレイアウトでした。
「淵」と名付けられた水槽には、流れの緩やかな池に生息するコイやソウギョがいました。
コイやソウギョは、見た目がとても似ています。
しかし、口元を見ると「ヒゲ」があるかどうかで見分けられます。
そんな解説も展示されていたので、ぎょぎょランドに行ったときはチェックしてみてください。
肉食魚
ナマズやニホンスッポンが泳ぐ「肉食魚」なんて物騒な水槽も。
水槽内で目立つのはナイルティラピアと呼ばれる淡水魚。
実は日本の河川でも泳いでいる姿を見かける魚です。



1900年代に食用として日本に持ち込まれたナイルティラピアが生息域を広げていったそうですよ。
カメ
3種類のカメが展示されるエリアもありました。
- ニホンイシガメ
- クサガメ
- ミシシッピアカミミガメ
カメの種類を見分けるには、甲羅の模様を見比べるとよいそうです。



よく観察してみると、甲羅の模様や形状が少しだけ違いました。
流れの水槽・下流1
流れの水槽もいよいよ下流へ。
比較的穏やかな流れの下流域には、ニゴイやウグイなどが生息しているようです。
水槽内の筒の中を覗いてみると、ニホンウナギが顔を出していました。



ニホンウナギは夜行性なので、日中は暗い場所でじっとしていました。
2Fエリア|日本の渓流と世界の淡水魚
2Fエリアのスロープを上がりながら、水槽展示は下流から上流へと向かっていきます。
2Fエリアには、小さな水槽が並ぶギャラリー展示も。



個人的には、けっこうテンションが上がるエリアでした。
流れの水槽・下流2
下流水槽を少しだけ上ると、銀色の魚たちがたくさん泳いでいました。
川を泳ぐ淡水魚って、パッと見では種類を見分けられません。
しかし、じっくりと観察してみると、体の模様やヒレの形が少しだけ異なっています。



個人的にはオイカワの美しさに注目してほしいです。
流れの水槽・中流
流れの水槽は「中流」エリアに突入。
魚たちの泳ぐスピードが少しだけ速くなった気がします。
ぎょぎょランドがある豊川市は、日本有数の養殖鮎生産地です。
令和3年度には養殖鮎生産量が日本一となり「とよかわブランド」のアユとして価値を高めています。
小川の流れ
上流水層に行く前に、ゆるやかな小川に生息する生き物も展示されていました。
タナゴの仲間でも少し細身な「ヤリタナゴ」。
細みの体が「槍」のように見えることが名前の由来だそうです。
国の天然記念物に指定されている「ネコギギ」も展示されていました。
展示されているネコギギには、ぎょぎょランドで繁殖に成功した個体もいるそうです。
名前のとおり、顔をよく見るとネコのような長いヒゲが見られます。
流れの水槽・上流
流れの速い上流エリアの水槽には、比較的大型の淡水魚たちが泳いでいました。
- アマゴ
- ニッコウイワナ
- ニジマス
ニッコウイワナやニジマスには、上流域にいる「定番の魚」ってイメージがあります。
しかし、河川によっては、外部から持ち込まれた外来種の可能性もあります。



日本の「河川」だからといって、どの川にも同じ生き物が生息しているとは限らないってことです。
三河湾に流れ込む豊川は、愛知県内でも矢作川に次ぐ大きな河川です。
国の水質調査(※)でも高く評価される清流であり、魚類や鳥類も数多く生息しています。
※全国一級河川の水質調査にて優れた水準を維持している
清らかな環境を維持している河川だからこそ、生態系を守る心がけも取り組んでいきたいなと思いました。



ゴミを捨てない。生き物を放流しない。
アクアギャラリーⅠ
小さな水槽展示が並ぶ「アクアギャラリーⅠ」エリア。
小さな淡水魚たちが展示されていました。
日本の淡水魚って地味なイメージがあると思います。
でも、よく見ると、透明度の高い水や砂地の色に適応しているんですよね。
日本の淡水魚が銀色や薄茶色の地味な見た目をしているのは、ある意味で綺麗な河川に生息している証なのかもしれません。



そんなふうに見てみると、淡水魚の印象が少しだけ変わりませんか?
アクアギャラリーⅡ
生物多様性をテーマに、東三河に生息する生き物たちを展示する「アクアギャラリーⅡ」エリア。
トカゲやイモリなど、自宅の周辺でも見られる身近な生き物たちもいました。



僕が小学生だった頃は、カナヘビやヤモリを捕まえて学校で飼育していました(生き物係だった)。
「アクアギャラリーⅡ」エリアの水槽展示は、生き物たちを取り巻く環境が再現されています。
陸に上がったり、砂地に潜ったり、葉っぱの上に乗ったり。
小さな生き物たちが「どのような環境で暮らしているのか」を想像しながら見るのも楽しみ方のひとつです。
身近な水辺には、外来生物の脅威が迫っています。
外来生物といえば、オオクチバス(ブラックバス)やブルーギルなどの「魚類」が定番です。
しかし、実際には虫や植物、さらには哺乳類など、特定外来生物に指定されている生き物たちは多種多様です。



オオクチバスやブルーギルは、数多く存在する外来生物の「ほんの一部」に過ぎません。
アフリカの湖に住む魚
ぎょぎょランドには日本の淡水魚だけでなく、海外(アフリカ)の湖に住む魚たちも展示されています。
アフリカの淡水魚を見ると「体色がカラフルだな」って思います。
詳しい理由は把握していませんが、おそらく視界の悪い環境下で仲間を識別するためには「派手な色」が役に立つのかもしれません。



「ニンボクロミス ベネスタス」のように、繁殖期になるとオスとメスの体色がガラッと変わる魚もいますよ。
赤塚山公園「ぎょぎょランド」の基本情報
ぎょぎょランドは、さまざまな見どころがあります。
ちょっとだけ「行ってみたいな…」って気持ちになりましたか?
ここからはぎょぎょランドへ行くときのために、知っておくと便利な情報を紹介します。
入館料金
- 無料
駐車場
ぎょぎょランドへ車で訪問する場合は、赤塚山公園の駐車場(無料)をご利用ください。
- 無料
赤塚山公園の駐車場は、土日祝日や大型連休に混雑します。
できるだけ早めに到着することを心がけましょう。
最寄駅からのアクセス
- 名鉄「国府」駅下車
- 豊鉄バスにて約40分(片道200円)
※ゆうあいの里八幡線:左回り(ゆうあいの里行)
その他サービス|気になる質問まとめ
ぎょぎょランドの各種サービスについて「よくある質問」をまとめました。
ちょっとした情報ですが、事前に知っておくと役に立ちますよ!
- 園内の所要時間はどれくらい?
-
園内を1周するなら、所要時間は「45分~1時間」が目安です。
- 混雑する時期はいつ?
-
ぎょぎょランドは「土日祝日・大型連休期間」に混雑します。
混雑を避けたい場合は、混み合う時間帯(11時~14時)を避けましょう。 - 再入館できますか?
-
再入館可能です(入館料無料)。
- コインロッカーはありますか?
-
コインロッカーはありません。
- ベビールーム・授乳室はありますか?
-
館内2Fに授乳室があります。
授乳室付近には、ベンチのある休憩エリアや図書コーナーも。
赤塚山公園「ぎょぎょランド」へ遊びに行こう


ぎょぎょランドの見どころは、地元「豊川」に生息する生き物たちの展示です。
あまり意識してこなかった地元の河川には、多種多様な生き物たちが暮らしていることに気づきました。



水辺に美しい自然が残っていることを知るきっかけにもなりました。
館内では、飼育員さんによるエサやりの様子も楽しめます。
ゆったりと泳いでいた魚たちが、エサに向かって一斉に集まる様子は迫力満点です。
見どころを知ると、ぎょぎょランドへ遊びに行くのがもっと楽しくなります。
この記事が、ぎょぎょランドへ遊びに行くきっかけになると嬉しいです。
コメント