海遊館といえば、ジンベエザメが有名な水族館です。
2019年度の年間入館者数は、沖縄美ら海水族館に次ぐ「2位」と人気を集めています。
僕自身も子どもの頃から4回ほど訪問しています。
今回は「これから海遊館へ行ってみようかな?」と検討している人に向けて、事前に知っておきたい情報を紹介します。
taku
- 全国の水族館をめぐっている(現在48館)
- 開館から閉館までずっといるタイプ
- 5日間で関東の水族館を8か所ハシゴした
海遊館を最高に楽しむコツは、事前知識を持って行くことです。
この記事を参考にしながら、海遊館の事前知識を「持ち物リスト」へ忘れずに追加しましょう!
・新型コロナウイルス感染拡大防止のため、紹介したイベントが中止している場合もあります。
・紹介する写真は、おもに2019年に撮影したものです。現在の展示とは異なる場合があります。
・遊びに行く前に、水族館の公式HPやSNSで最新情報をご確認ください。
海遊館ってどんな場所?
海遊館といえば、ジンベエザメの泳ぐ巨大水槽が有名な水族館です。
太平洋を中心とする、世界各地の海に生息する生き物たちと出会えます。
水槽に広がる壮大な海の世界に圧倒されました。
館内の見どころを写真で紹介
海遊館の見どころを、実際に撮影した写真で紹介します。
注目したいポイント別に紹介するので「こんな感じなんだな~」と、ゆる~く雰囲気だけでもお伝えできればと思います。
それでは、ごゆっくりご覧ください!
アクアゲート|いきものたちに出会う旅の始まり
開館まで時間があったので、周辺を少しだけフラフラと散策。
訪問した日は平日だったのですが、想定以上にたくさんの人がいました。
開館時間が近づくと、チケット売り場には行列ができるほどの賑わいです。
僕はフラフラと散歩していたので、行列にちょっと出遅れました…
気を取り直して館内に入ると「アクアゲート」が出迎えてくれます。
アクアゲートのトンネルを抜けると、いよいよ海遊館の「いきものたちに出会う旅」がスタートです!
日本の森
いきものたちに出会う旅は「日本の森」エリアからスタートです。
日本の森林を再現したエリアでは、渓流の魚やコツメカワウソに出会えます。
「日本の森」エリアの見どころは、何といってもコツメカワウソです。
見た目も仕草も、どの一瞬を切り取っても可愛らしさにあふれています。
なんでこんなに可愛いんだろう。
1日3回のお食事タイムは、海遊館の人気イベントです。
コツメカワウソたちは、エサの時間が迫ってくると慌ただしさが一段と増します。
「はやくちょーだい!」と言わんばかりにアピールするくらい元気いっぱいでした。
エサを食べるときに上を向く仕草が可愛らしかったですよ!
アリューシャン列島
日本の森を抜けた先は、北太平洋の「アリューシャン列島」エリアです。
このエリアでは、冷たい海で暮らすエトピリカに出会えます。
小さな子どもが「ペンギン!?」って反応するけど、よく見ると知らない水鳥で若干テンションが下がってる。
そんなエトピリカですが、海遊館では赤ちゃんが生まれることもあるそうです。
ペンギンに負けないくらい可愛いので、ぜひチェックしてみてください。
海遊館公式のブログで赤ちゃんの写真や動画を見られますよ!
モンタレー湾
続いては「モンタレー湾」エリア。
「モンタレー湾」エリアでは、カリフォルニア沿岸に生息するアシカやアザラシに出会えます。
たまたま休憩タイムだったのか、みんな横になってゴロゴロしていました。
「モンタレー湾」エリアでも、1日に3回のお食事タイムを見られます。
海遊館は、イルカショーのようなイベントがありません
しかし、お食事タイムはパフォーマンスショーのように楽しめますよ!
アシカとアザラシは、泳ぎ方を見ると簡単に見分けられます。
- アシカは「前足」を使って泳ぐ
- アザラシは「後ろ足」を横に振って泳ぐ
パナマ湾
カリフォルニア沿岸のモンタレー湾から徐々に南下すると「パナマ湾」エリアへ。
ここでは、木登りが得意なアライグマの仲間「アカハナグマ」に出会えます。
人懐っこくてペットとして人気があり、太いしっぽが特徴的です。
アカハナグマも、1日に2回のお食事タイムがあります。
飼育員さんが解説を交えてエサやりする様子も楽しめました。
カワウソと同じで、お食事タイムの時間が近づくとそわそわしてました(笑)
エクアドル熱帯雨林
「エクアドル熱帯雨林」エリアでは、アマゾン川に生息する生き物たちと出会えます。
アマゾン川の淡水魚には、ピラルクのような大型で迫力のある魚も豊富です。
カピバラは、水族館や動物園の人気者です。
この日は、初めて走っているカピバラを見ました。
エサの時間は本気を出すのかな?
カピバラのお食事タイムも1日に2回あります。
エサを食べるときのカピバラらしからぬ躍動感も注目です。
南極大陸
旅は南米の温暖なエリアから一転して、極寒の「南極大陸」エリアに突入です。
ここでは、氷で覆われた世界に暮らす3種類のペンギンに出会えます。
- オウサマペンギン
- アデリーペンギン
- ジェンツーペンギン
南極大陸エリアでひときわ目立つオウサマペンギン。
名古屋港水族館にいるコウテイペンギンと似ていますが、オウサマペンギンのほうが身体のサイズは若干小さいです。
身体が大きいので「オウサマペンギン」と名付けられたが、後日もっと大きなペンギンが見つかった。
オウサマより大きいから「コウテイペンギン」と呼ばれるようになったらしい。
ペンギンたちは自由気ままです。
元気よく泳ぎまわっているペンギンもいれば、眠たそうにボーっとしているペンギンも。
ボーっと眺めていても、見飽きることなく楽しめますよ。
タスマン海
極寒の南極大陸エリアを抜けると、温暖なニュージーランドの水「タスマン海」域エリアへ。
ここでは、素早い泳ぎが特徴的なカマイルカに出会えます。
イルカって動きが早いから、写真を撮るのが難しい…
カマイルカたちは、おもちゃを見つけて遊んでいました。
でも、飼育員さんとボール遊びしているときが、一番楽しそうでした。
グレートバリアリーフ
オーストラリアの「グレートバリアリーフ」エリアでは、色とりどりの熱帯魚たちに出会えます。
ダイビング好きとしては、グレートバリアリーフは一生に一度は潜ってみたい海です。
カラフルな魚たちがたくさん泳いでいました。
短めの動画ですが、少しだけ水槽の様子をご覧ください。
太平洋(大水槽)
海遊館のメイン水槽といえば 「太平洋」大水槽。
水量5,400トンを誇る大水槽には、ジンベエザメをはじめとする大型のサメやエイなどが泳いでいます。
「高層~中層~低層」で泳いでいる魚が違うので、見比べてみるのも楽しいです。
ジンベエザメのお食事タイムは、海遊館で見逃せない人気イベントです。
ものすごい勢いでエサが吸い込まれていく様子から、ジンベエザメの迫力を体感できました。
海遊館に搬入されたばかりのジンベエザメは、給餌に慣れるまでダイバーさんのフォローを受けていました。
ジンベエザメがエサを吸い込む様子を間近で見られるので、ダイバーさんがちょっと羨ましいですね。
水槽内の高層には、ジンベエザメやグルクマなどの回遊魚が泳いでいます。
群れで勢いよく泳ぐ魚たちは、サイズ以上の迫力を感じられました。
中層には、ゆったりと泳ぐエイやサメが目立ちます。
ウシバナトビエイは目立ちたがり屋なのか、水槽のガラス付近を泳いでいました。
そのせいで、大事なシャッターチャンスを邪魔されることも…
低層では、比較的おとなしいサメやエイが、のんびりと過ごしています。
水槽の前にはイスが設置されているので、時間を忘れて、ゆっくりと水槽を眺めるのもおすすめです。
瀬戸内海
ロープやブイが沈み、日本の漁港のような水槽「瀬戸内海」エリア。
食卓や料亭でおなじみの魚たち?が泳いでいました。
どっしりとした体形のウツボは、エサをたくさん貰っているのかな?
コンクリートブロックに隠れているマダコは、ウツボの大好物だそうですよ。
ウツボに見つからないように隠れているのかな?
釣り人にとって憧れの魚「アカメ」も泳いでいました。
大きな体でゆったりと泳ぐ姿は貫禄がありましたよ。
特設水槽
特設水槽では「年間を通して、その時々に見てもらいたいと思う注目の生き物たち」を展示しています。
2022年現在は、マンボウを展示していました。
マンボウを見るたびに思うんですが、なんでこのような体形になったんだろう?
短い動画ですが、マンボウのエサやりの様子を撮影してみました。
エサを吸い込む様子が可愛らしいですよ。
マンボウってフグの仲間らしいですよ。
そう言われてみると、たしかにフグっぽさがあるかも。
チリの岩礁水槽
たくさんのイワシの群れが回遊する「チリの岩礁水槽」エリア。
回遊しているイワシは、カタクチイワシという種類です。
稚魚はシラスやちりめんじゃこ、成魚は煮干しに使われています。
イワシの群れをよく観察してみると、色んな子を見つけられます。
- しっかりと群れで泳ぐ子
- 別ルートを泳いで我が道を行く子
- うっかり迷子になってしまう子
群れで泳いでいるイワシから、気になる動きをしている1匹を見つけてみるのも楽しいですよ。
クック海峡
ニュージーランドを北島と南島に分ける「クック海峡」。
ウミガメや小さな魚たちが泳いでいました。
クック海峡の名前の由来は、ジェームズ=クックって人が海峡を発見したことだそうですよ。
ブルーマオマオという名前のきれいな青色の魚もいました。
海外の魚は、見た目や名前が個性的で面白いです。
手ブレしちゃって、写真は上手く撮れませんでした。
日本海溝
太平洋をめぐる旅は、深い暗い海が広がる「日本海溝」エリアへ。
水深200~400mに生息する深海生物が展示されています。
「人魚の財布」と呼ばれる卵が有名なナヌカザメ。
大きな手足が特徴的なタカアシガニ。
深海生物の不思議な生態系には、ロマンを感じてしまいます。
ひときわ不思議な見た目が気になったゾウギンザメ。
ゾウの鼻のように伸びた吻端(ふんたん)部は、海底にいるエビやカニを見つけ出すためのロレンチーニ器官となっています。
海月銀河
宇宙空間にクラゲが浮遊しているかのような「海月銀河」エリア。
暗いフロアでぼんやりと光る小さな照明は、まるで夜の水面に浮かぶクラゲのようです。
クラゲをイメージするような球体水槽もあり、フロア全体がクラゲたちに囲まれているかのような空間でした。
暗い空間で光に照らされたクラゲたちは、とても綺麗です。
ふわふわと漂うクラゲを見ていると、不思議と心が安らぎます。
日常を忘れて、いつまでもぼんやりと眺めていたいエリアでした。
オワンクラゲを動画で撮影してみました。
動きを見るとクラゲの穏やかな雰囲気が伝わってきます。
北極圏
海月銀河エリアを抜けると、天井に浮かんでいた小さなクラゲたちが大きな氷河に変貌します。
フロア内は北極圏の寒さを再現しているため、少しヒンヤリとした空間です。
水温5度の海の世界。
そんな極寒の海に潜らなくても、そこに生息している生き物たちを見られます。
それが水族館の良いところですね。
北極圏エリアの見どころは、天井から顔をのぞかせるワモンアザラシです。
親戚のおばあちゃんみたいな、優しい表情で見下ろしていますね。
「海遊館は楽しかったかい?」って言われているような気がしました(笑)
フロアを上がると、天井にいたワモンアザラシが
温泉に浸かっていました。
…いや、プールに浮かんでいるだけでした。
そんな表情をすると温泉に見えちゃうよ!
このフロアの水槽は、アクリルパネルが胸の高さくらいしかありません。
「寒さ」や「氷をかく音」など、ワモンアザラシの生態を間近で体感できます。
北極圏エリアには、イッカクの実物大模型も展示されていました。
長いキバが目立ちますが、体長もかなり大きいんですね。
北極での潜水調査で使用したダイビングの潜水具(ドライスーツ)も展示されていました。
まだダイビングをしていなかった頃は「こんな装備で寒くないのか!?」って思った記憶があります。
フォークランド諸島
ペンギンをはじめとする鳥類やアザラシなどが生息するフォークランド諸島。
このエリアには、フォークランド諸島に生息するミナミイワトビペンギンが暮らしています。
のんびりと寝ている子もいれば、羽毛が生え変わり中のちょっとオシャレ?な子も。
手が届きそうなくらいの近さにイワトビペンギンがいるので、鳴き声やにおいがリアルに伝わってきました。
イワトビペンギンのお食事タイムは、フロア中に鳴き声が響き渡るほど賑やかです。
やっぱりエサが好きなのか、ペンギンたちは飼育員さんに激しくアピールしていました。
モルディブ諸島
美しいサンゴ礁に囲まれたリゾート地「モルディブ諸島」。
太陽に照らされた青い海でダイビング
…は、残念ながら体感できませんが、サメやエイとふれあえます。
なでる方向によってツルっとしたりザラっとしたり、感触の違いを楽しめますよ。
さわるときは、しっかりと手を洗おう!
企画展「ぎゅぎゅっとキュート」
キュートな生き物をぎゅぎゅっと集めた企画展「ぎゅぎゅっとキュート」エリア。
このエリアは、3つのゾーンに分かれています。
- カラフルゾーン
- カタチゾーン
- 空間体感ゾーン
カラフルゾーンには、カクレクマノミやニシキテグリなどの色彩豊かな魚たちが泳いでいました。
個性的な色や模様は、サンゴ礁に隠れたり、仲間を識別したりするのに役立っているそうですよ。
特別展示「海に住んでる夢を見る ~魚と私のふしぎなおうち~」
企画展示エリアでは、さまざまなテーマにちなんだ「期間限定の展示」を楽しめます。
ここからは、過去に企画された展示を少しだけ紹介します。
魚と人にとって身近な「住まい」がテーマの特別展示です。
魚たちが生きるための工夫や、ふしぎな暮らし方を体感できます。
- 自然にできたお気に入りの環境で暮らす生き物
- お気に入りのマイホームをもつ生き物
- 共生して助け合う生き物
海の生き物たちが住んでいる世界に、ちょっとだけお邪魔させてもらいました。
海遊館のお土産やお食事
ここからは海遊館にある「グッズショップや飲食店」の情報を紹介します。
海遊館のオリジナルグッズもあるので、ぜひチェックしてみてください。
グッズショップ
海遊館のグッズショップは、オリジナルのお菓子や雑貨を多数取り揃えています。
とくにジンベエザメやワモンアザラシのグッズが充実しているので、お土産探しにおすすめです。
- ジンベエザメぬいぐるみ
- ぽっちゃりなアザラシ抱き枕
- 「座・海遊館」フィギュアストラップ(ガチャガチャ)
カフェ
- カフェ「cafe R.O.F」
(海遊館内 4F) - ドリンクスタンド「SEA SAW」
(海遊館エントランスビル2F)
海遊館の館内では、気軽に軽食を楽しめます。
シンベエソフトやジンベエ弁当といった、海遊館ならではのメニューも注目です。
昼食や夕食をとる場合は、隣接する天保山ハーバービレッジの利用をおすすめします。
海遊館の基本情報
海遊館は、さまざまな見どころがあります。ちょっとだけ「行ってみたいな…」って気持ちになりましたか?
ここからは海遊館に行くときのために、知っておくと便利な情報を紹介します。
入館料金
チケット料金
- 高校生以上:2,400円
- 小中学生 :1,200円
- 3歳以上 :600円
- 65歳以上:2,200円
年間パスポート
- 高校生以上:7,000円
- 小中学生 :3,000円
- 3歳以上 :1,500円
駐車場
海遊館へ車で訪問する場合は「天保山駐車場」をご利用ください。
- 平日:200円 / 30分
※1日最大1,200円 - 土日祝:250円 / 30分
※1日最大2,000円
天保山駐車場は、土日祝日や大型連休に混雑します。
できるだけ早めに到着することを心がけましょう。
最寄駅からのアクセス
- 大阪メトロ中央線「大阪港」駅下車
- 大阪港駅「1番出口」より徒歩5分ほど
その他サービス|気になる質問まとめ
海遊館の各種サービスについて「よくある質問」をまとめました。
ちょっとした情報ですが、事前に知っておくと役に立ちますよ!
- 館内の所要時間はどれくらい?
-
館内を1周するなら所要時間は「1.5~2時間」が目安です。
パフォーマンスを楽しむ場合は「+1時間」程度を想定しましょう。 - 混雑する時期はいつ?
-
海遊館は「土日祝日・大型連休期間」に混雑します。
混雑を避けたい場合は、混み合う時間帯(11時~15時)を避けましょう。
※海遊館公式HP「海遊館ニュース」では、毎月の混雑予想を公開しています。 - 再入館できますか?
-
チケット購入当日のみ再入館が可能です。
- コインロッカーはありますか?
-
海遊館内と天保山マーケットプレースに複数個所あります。
※サイズは5種類(200円~700円) - ベビーカーや車椅子をレンタルできますか?
-
ベビーカー:レンタルなし
車椅子:レンタル可能(無料)
海遊館へ遊びに行こう!
海遊館での「いきものたちに出会う旅」を通して、たくさんの生き物に出会えました。
- 遠い場所や身近に暮らす生き物
- 暑い場所や寒い場所に暮らす生き物
- 可愛い生き物
- へんな生き物…?
さまざまな生き物たちを飼育し、展示して、楽しませてくれる飼育員さんたちには感謝の気持ちでいっぱいです。
それぞれの生き物たちが本来暮らしている環境のこと。
僕らが彼らのために、これから何をしていかなければならないか。
そんなことを考えていたら、いつの間にか休憩する間も惜しんで館内を4周もしていました。
楽しむだけでなく、学びもたくさんある充実した時間を過ごせました。
見どころを知ると、海遊館へ遊びに行くのがもっと楽しくなります。
この記事が、海遊館へ遊びに行くきっかけになると嬉しいです。
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