メディア運営者「taku」が訪問した水族館を語るだけのコンテンツ。
今回は『竹島水族館』について、個人的に気になったポイントや見どころを紹介します。

taku
- 全国の水族館をめぐっている(現在31館)
- 開館から閉館までずっといるタイプ
- 5日間で関東の水族館を8か所ハシゴした
竹島水族館を最高に楽しむコツは、事前知識を知っておくことです。
この記事を参考にしながら、竹島水族館の事前知識を「持ち物リスト」へ忘れずに追加しましょう!
- 記事内で紹介した展示やイベントは変更されている場合もあります
- 遊びに行く前に水族館の公式HPやSNSで最新情報をご確認ください
- 一部「リニューアルオープン前」の写真も掲載しています
リニューアルオープンした竹島水族館

一時期は「見た目が古い」「規模が小さい」と言われ、廃館の危機に追い込まれていた竹島水族館。
2024年10月に、総工費約7億円をかけてリニューアルオープンしました。
リニューアル前の魅力はそのままに、新たな見どころが増えてパワーアップしています。
見上げて没入できる深海大水塊

画像の左右にある「<」「>」マークをタップ(クリック)すると画像がスライドしますよ!
リニューアルした新館エリアの注目エリアは、水量120トン・横幅7メートルの深海大水槽です。
深海の一部を切り取ったかのようなレイアウトに館長さんのこだわりがあり、大水槽ではなく「大水塊」とも表現されています。
深海大水槽のユニークな特徴は、水槽内のタカアシガニを下から見上げられる構造です。
深海に生息するタカアシガニを見上げるなんて初めての経験でしたが、足を広げたときの大きさや迫力をより体感できた気がします。



地方創生メディア「Mediall」にて、竹島水族館の館長(小林さん)に取材した記事が公開されています。よかったら、あわせてチェックしてみてください。


動物たちのエリアもパワーアップ
新館には、アシカやカピバラ、リクガメの展示エリアも新設されました。
リニューアル前はパフォーマンス時だけ顔を出していたアシカも常時見られます。
遊び相手を探しているのか、人懐っこいアシカが目の前まで近寄ってきてくれました。
館内の人気No.1「さわりんぷーる」
竹島水族館の魅力は、めずらしい深海生物だけではありません。
「さわりんぷーる」では、深海生物を実際にふれて楽しめます。
ふれあう機会の少ない生き物にタッチできるのは、ほかの水族館とはひと味違った魅力です。
夏季:身近な海(三河湾)の生き物
冬季:深海の生き物
生き物とふれあえるタッチ水槽といえば、ヒトデやナマコのような「浅瀬の生き物」が定番です。
しかし、竹島水族館のタッチ水槽は、深海生物へのこだわりを感じました。



ある意味、さわるのを躊躇しそうな生き物ばかり(笑)
最近、話題を集めているオオグソクムシもタッチできます。
タッチ水槽の生き物は、オオグソクムシがとくに人気らしいですよ。
「勇気のある人」は、ぜひタッチに挑戦してみてください!



僕は虫がめちゃくちゃ苦手なので、オオグソクムシだけは写真を撮るのが精いっぱいでした…。
旧館の見どころも変わらず楽しめる
竹島水族館といえば、ゆるいイラストと個性的な解説文が話題の「手作り解説ポップ」が人気です。
リニューアル後も竹島水族館ならではの魅力は健在…どころか、若干パワーアップした気がします。



水槽よりも解説を熱心に見てしまうお客さんもいるとかいないとか。
とくに履歴書のようなデザインがユニークな「魚歴書」は、本が出版されるくらい人気です。
それぞれの魚たちの特徴をとらえながら、個性的なキャラクターを楽しく紹介しています。



魚歴書を読むと、なぜか親近感が湧いてしまうので不思議です。
人となりを知るほどに相手への興味が増していくように、 気がつくと他人(他魚?)とは思えない存在になっているかもしれません。
魚歴書を読んでからピラニアを見ると「おまえ、本当はビビリなんだよな」って思うかも。
魚歴書を読んでからダトニオを見ると「おまえ、他の魚のエサを食べてないよな?」って思うかも。
そんな手作り解説ポップにより、竹島水族館は「日本一解説が読まれている水族館」と呼ばれています。
竹島水族館の水槽は、魚の習性を活かしたユニークな方法で展示されています。
たとえば「カサゴマンション水槽」は、狭い場所を好むカサゴの習性を活かした水槽です。
個室を与えられたカサゴたちは、ゆったりとした表情でくつろいでいるように見えました。
狭い場所が好きなウツボたちが集まる「ウツボ軍団水槽」。
ウツボ軍団水槽を見たお客さんの第一声は、ほとんどが「うわぁ…」でした。
でも、なぜかじっくりと見入ってしまう不思議な水槽です。



10種類くらいのウツボがいたので、見比べてみるのも楽しいですよ。


竹島水族館のさまざまな水槽たちは、しれつなレギュラー争いを繰り広げているそうです。
お客さんの反応がイマイチな水槽は、バックヤードへ降格して展示方法が改善されます。
一方で反応のよい水槽は、小さな水槽から大きな水槽へ昇格。
展示する魚たちの魅力を最大限に引き出すため、飼育員さんたちが陰ながら試行錯誤しているんですね。
クセの強い生き物たち
竹島水族館で個人的に印象に残った展示は、やっぱりクセの強い生き物たちです。
とくに竹島水族館は深海生物の展示が豊富で、初めて見た生き物たちもたくさんいました。
日本一の展示種数を誇る深海生物
竹島水族館は、深海生物の展示種数が日本一だそうです。
飼育が難しい深海生物は、水族館で見る機会もそれほど多くはありません。
深海生物たちの魅力は、めったに見られないめずらしさ。
深海という特殊な環境に適応した不思議な生態には独特な個性を感じられます。
そんな彼らを「へんな生き物」として見てみるのも、水族館の楽しみ方の1つです。



「今日見られたのが奇跡!」なんて激レアな生き物に出会えるかも?
タイミングがよければ、生き物たちのエサやりの様子も観察できます。
アカグツはボーっとした性格なのか、頭にのったエサ(イカゲソ)に気づいていません。
見かねた飼育員さんがピンセットで誘ってあげると、素早い動きであっという間に食べちゃいました。



あまりの速さにビックリして、写真がブレちゃいました。
初めて見る生き物ばかり?竹水の小窓
20個ほどの小さな水槽が並ぶ「竹水の小窓」。
ほかの水族館では見慣れない生き物たちが展示されています。
サガミモガニを見たときは「なんかの映画でこんなエイリアンを見た気がする」って思いました。
それぞれの水槽には、生き物の詳しい解説も書かれています。
小さな水槽展示ですが、じっくり見ているといつの間にか時間が過ぎていました。



ちなみにベニオオウミグモは「かなりでっかくなる」らしい…。
マニア必見!?個性豊かな淡水魚
竹島水族館は、個性豊かな淡水魚も展示しています。
- 特徴的な見た目
- 独特すぎる名前
淡水魚には地味なイメージもありますが、よく見ると見た目や名前が個性的です。
観賞魚として人気のエンゼルフィッシュも、ほかの魚とは違った不思議な形をしていますよね。
アリゲーターガーやアロワナなど、迫力のある大型淡水魚も注目です。
ゆったりと優雅に泳ぐ姿を見ると、大型魚の堂々とした風格を感じられます。
愛知県民には「名古屋城にいたやつ」でおなじみのアリゲーターガー。
めずらしい真っ白の個体(アルビノ種)も泳いでいました。



白い生き物を見ると、なんとなく「ご利益がありそう」って思ってしまうよね。
インスタ映え?サンゴ礁の魚たち
竹島水族館といえば「深海生物」のイメージが強いですが、実はインスタ映えしそうなサンゴ礁の水槽もあります。
青く落ち着いた雰囲気の水槽は、のんびりと眺めているだけで癒されます。
サンゴ礁の海には、チョウチョウウオやクマノミのように小さくてカラフルな魚も泳いでいます。
また、モンガラカワハギのように、見た目が派手な魚もいて見飽きません。
クセの強い竹島水族館にも、サンゴ礁の魚たちが見られる癒しの水槽がありました。
地元の海で泳ぐ魚たち
竹島水族館には、地元「蒲郡」の海で泳ぐ魚たちも展示されています。
- 三河湾
- 遠州灘沿岸
地元の漁師さんの協力や飼育員さんの採集活動により、深海生物を含む多種多様な生き物たちが見られます。
地元の人であれば、身近な海に「こんな魚もいるんだ!」って知る楽しさも体感できます。



ついつい「美味しそうだな」って思ってしまう魚もたくさんいました。
クセの強さNo.1!なアシカショー
竹島水族館の見どころは、ユニークな水槽展示や深海の生き物だけではありません。
器用でダイナミックなパフォーマンスを披露してくれるアシカショーも人気です。
ショースタジアムは「ちょっと狭い」ですが、アシカのパフォーマンスを間近で体感できますよ!
アシカショーの主役は、オタリアの「ラブちゃん」。
輪っかやボールを使った芸や迫力あるジャンプなど、芸達者な人気者です。
館内に貼ってあった宣伝ポスターには、自身をアピールする一言。
「誠実さには欠けます!!」
暑い日には言うことを聞かないそうで、飼育員さんが振り回されることも…。



暑くない日は、迫力満点のショーを披露してくれますよ(笑)
- ちょっと気まぐれな性格
- 一日署長に就任したことがある(2022年1月)
- 飼育員さんが好きすぎて壁ドンしたことがある
ゆるすぎ注意?なカピバラショー
ゆる~いパフォーマンスを披露してくれる「カピバラショー」。
エサを食べるながら渋々とパフォーマンスする姿は「カピバラらしさ」が満載でした。



カピバラにとっての上下関係は「エサ > 飼育員さん」でした。
しかし、飼育員さんも負けていません。
カピバラに振り回される飼育員さんも、トーク力でなんとか乗り切っていました。



おかげで飼育員さんのトーク力ばかり伸びていくとかいかないとか。
クセの強さは飼育員さんも!?


2019年の夏、なかなか明けない梅雨のなか、熱い戦いが繰り広げられていました。
その名も「へんないきもの大王タイトルマッチ」。
竹島水族館には、へんないきもの大王タイトルマッチの初代王者がいます。



館内にチャンピオンベルトが展示されていますよ!


全国の水族館や動物園から選び抜かれた「へんないきもの」たちがしのぎを削る戦い。
全国各地から選び抜かれた「へんないきもの」に勝利したのは、まさかの「ヒト科の飼育員」でした。
唯一「ヒト」としてエントリーした飼育員「三田さん(通称:さんちゃん)」が、みごとに優勝しました。
へんないきもの大王タイトルマッチの公式サイトでは「竹島水族館で飼育されている個体」として紹介されています。



…あれ?竹島水族館で飼育されている飼育員ってこと?
竹島水族館のお土産やお食事
ここからは竹島水族館にある「グッズショップや飲食店」の情報を紹介します。
竹島水族館オリジナルのグッズやお食事メニューもあるので、ぜひチェックしてみてください。
グッズショップ
グッズショップ(売店)には、竹島水族館ならではの個性的なお土産が売られています。
- 超グソクムシせんべい
- カピバラの落し物
- 超ウツボサブレ
- メダカの産卵 ♯16
とくにオオグソクムシの粉末入り「超グソクムシ煎餅」が人気です。
インパクトのあるパッケージには、館長さんのこだわりが詰まっています。



見た目のクセが強いですが、味は美味しかったので安心してください。
飲食店
竹島水族館の館内に、飲食店はありません。
周辺エリアにレストランや食事処、喫茶店があるので、そちらを利用しましょう。
竹島水族館の基本情報
竹島水族館は、さまざまな見どころがあります。
ちょっとだけ「行ってみたいな…」って気持ちになりましたか?
ここからは竹島水族館に行くときのために、知っておくと便利な情報を紹介します。
入館料金
チケット料金
- 高校生以上:1,200円
- 4歳以上 :500円
年間パスポート
- 高校生以上:3,000円
- 4歳以上 :1,250円
駐車場
竹島水族館に隣接する竹島園地の駐車場は、下記に限り有料となります。
- 土日祝
- GW期間
竹島水族館の駐車場は、土日祝日や大型連休に混雑します。できるだけ早めに到着することを心がけましょう。
最寄駅からのアクセス
- 「蒲郡」駅下車
(JR東海道本線または名鉄蒲郡線) - 蒲郡駅南口より徒歩約15分
※バスの場合は約5分(「竹島遊園」で下車)
その他サービス|気になる質問まとめ
竹島水族館の各種サービスについて「よくある質問」をまとめました。
ちょっとした情報ですが、事前に知っておくと役に立ちますよ!
- 館内の所要時間はどれくらい?
-
館内を1周するなら、所要時間は「45分~1時間」が目安です。
パフォーマンスショーを楽しむ場合は「+30分」程度を想定しましょう。 - 混雑する時期はいつ?
-
竹島水族館は「土日祝日・大型連休期間」に混雑します。
混雑を避けたい場合は、混み合う時間帯(11時~15時)を避けましょう。 - 再入館できますか?
-
チケット購入当日のみ再入館が可能です。
- コインロッカーはありますか?
-
コインロッカーは館内にありません。
- ベビーカーや車椅子をレンタルできますか?
-
ベビーカー:レンタル可能(無料)
車椅子:レンタル可能(無料)
周辺施設|ふらっと寄り道してみた
竹島水族館の周辺には、ふらっと寄り道できるスポットもあります。
少し時間があったので、寄り道してきた場所を紹介します。
竹島(八百富神社)
竹島水族館から徒歩圏内で遊びに行ける場所なので、予定を立てる際は参考にしてみてください。
竹島(八百富神社)
竹島水族館の近くにある「竹島」は、国の天然記念物に指定された小島です。
竹島の中央には「日本七弁天」にあげられる「八百富神社(竹島弁天)」があります。


竹島で参拝できる神社は、下記の5か所です。
- 宇賀神社
- 大黒神社
- 千歳神社
- 八百富神社
- 八大龍神社
個人的な趣味で集めている御朱印もいただいてきました。



御朱印は「八百富神社」の授与所(社務所)でいただけます。
参道は階段の上り下りがけっこう疲れるので、体力に自信がない人は「八百富神社」のみ参拝するのもおすすめです。
竹島水族館へ遊びに行こう


竹島水族館の魅力は、ほかの水族館では味わえない「クセの強さ」です。
もはや「竹島水族館」というジャンルの水族館なのかもしれません。
館内のさまざまなところに飼育員さんの工夫や生き物への愛情が感じられ、何度も足を運びたくなる水族館でした。
- 魚歴書に目を奪われ…
- 恐る恐る深海生物をさわり…
- ゆるいショーに癒され…
- 飼育員さんの個性に驚き…
- メインの「水槽」をしっかり見ていなかったことに気づき…
当初は30分もあれば1周できると思っていたはずが、気がつくと半日以上かけて2周していました。
竹島水族館の見どころを知ると、遊びに行くのがもっと楽しくなります。
この記事が、竹島水族館へ遊びに行くきっかけになると嬉しいです。
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