
新江ノ島水族館は人気のある水族館だから、可愛い生き物がたくさんいるよね!



たしかにイルカやペンギンがいるね。
でも、よ~く観察すると「不思議」な生き物もたくさんいるよ。
みなさんは新江ノ島水族館といえば、どんな生き物を想像しますか?
- 楽しく盛り上がるイルカ・アシカショー?
- 幻想的な空間が広がるクラゲ展示?
- いつも元気いっぱいのコツメカワウソ?


新江ノ島水族館には、たくさんの人気者がいます。
でも、ちょっと地味で「主役じゃない展示」も、じっくり観察すると意外に楽しいですよ。
そこで今回は、新江ノ島水族館で個人的に気になった「へんな生き物や展示」を紹介します。
湘南・江ノ島名産のシラス


湘南・江ノ島の特産品であるシラスは、食卓ではおなじみの魚です。
釜揚げされた美味しいシラスも魅力的ですが、泳いでいる姿も可愛らしくておすすめですよ!
えのすいのシラス展示は世界初!
新江ノ島水族館は、世界で初めてシラスの常設展示に成功しました。
「シラスサイエンス」エリアは、シラスの飼育や研究で判明したことを生態展示や映像を使って紹介しています。
展示されているシラスは、すべて新江ノ島水族館で繁殖し、卵からふ化した個体です。
シラスの成長過程ごとに観察できる


新江ノ島水族館のシラス展示は、成長過程ごとに分かれた3つの水槽で観察できます。
成長段階により見た目や泳ぎ方の特徴が異なるので、見比べながら観察すると楽しいです。
館内で上映している解説動画では、シラスが生まれる瞬間の貴重な生態を閲覧できます。
そもそもシラスって何?
「シラス」という名前を耳にすることは多いのですが、そもそもシラスってどんな魚なのでしょうか。
実は「シラス」という名前の魚が存在するわけではありません。
シラスは、イワシやウナギなどの稚魚の総称です。
- イワシ
- ウナギ
- アユ
- ニシン
- イカナゴ
稚魚の体は色素が少なく、白色や透明色であることから「シラス」と呼ばれています。
市場やスーパーなどに出回るシラスは、カタクチイワシの稚魚が一般的です。
市販されるシラスはさまざまな種類がある
市販されているシラスは「シラス干し」や「チリメンジャコ」と呼ばれ、似ているようで異なる商品もあります。
これらの商品は製法が異なるだけで、元はすべて同じシラスです。
商品となった時点の水分率が多い順に「釜揚げシラス」「シラス干し」「チリメンジャコ」と呼ばれています。
釜揚げシラス:釜揚げしただけの状態
シラス干し:天日干ししたもの(2~3時間くらい)
チリメンジャコ:天日干ししたもの(半日以上)
シラスは美肌効果がある


骨を含めて丸ごと摂取できるシラスは、カルシウムやビタミンDが豊富に含まれています。
シラス干しの70%は水分なので、摂取カロリーも低くてヘルシーです。
生活習慣病の予防や老化防止に効果のある核酸が含まれているので、若さを保つ効果も期待できますよ。
シラスはデリケートで飼育が難しい


シラスは水質の変化にめっぽう弱い魚です。
海で採取したシラスを水族館の水槽に移しても、ほとんどが死んでしまいます。
新江ノ島水族館ではシラスがふ化する前の卵を採取して、水族館の環境下でふ化させることにより飼育展示を成功させています。
フウセンウオ?ホテイウオ?


新江ノ島水族館のフウセンウオは、隠れた人気を誇っています。
カラフルで小さな姿が、とても可愛らしいです。
水槽内にはたくさんのフウセンウオがいるのかと思いきや、ホテイウオというフウセンウオのそっくりさんもいるようです。



パッと見た感じだと、どれも一緒に見えますね。
フウセンウオとホテイウオの違い


水槽の前には、フウセンウオとホテイウオの違いを紹介する解説パネルがありました。
どうやら、フウセンウオとホテイウオは「顔つき」に違いがあるようです。
フウセンウオ
- 目が寄っている
- 口が小さい
ホテイウオ
- 口が大きい
- 目が離れている
フウセンウオについて調べてみた


フウセンウオは、ダンゴウオとも呼ばれています。
名前の由来は、丸い体が風船や団子のように見えることです。
泳ぐのは苦手なので、お腹の大きな吸盤でいつも岩にくっついています。


フウセンウオは、体長3~4センチくらいの小さな魚です。
フウセンウオの仲間には、ランプフィッシュのような体長60センチほどの大型種もいますよ。
ホテイウオについて調べてみた


ホテイウオもフウセンウオと似たような丸い体です。
この丸い体が七福神の「布袋様」に似ていることが、名前の由来とされています。
ホテイウオもお腹に吸盤があり、岩にくっついています。



小さなフウセンウオとは違って、体長が最大40センチほどに成長する大きな魚ですよ。


フウセンウオとホテイウオは、成魚であれば体長差が約10倍なので容易に見分けられます。
しかし、小さな幼魚は、目立つ特徴の違いがないので見分けづらいかもしれませんね。



北海道ではホテイウオを使った「ゴッコ汁」が冬場の定番料理として人気ですよ!
尻が焼けたシリヤケイカ?


コウイカの仲間であるシリヤケイカ。漢字では「尻焼烏賊」と表記します。



尻が焼けるイカ?なんだそれ?
純粋に名前の意味が気になりました。
シリヤケイカについて調べてみた


名前の由来を調べてみました。
胴の先端(外套膜後部)から赤褐色の粘液を出す様子が「お尻が焼けている(汚れている)」ようにイメージさせるから。
撮影した写真を見ても、由来となった特徴は出ていないのでわかりづらかったですね。



また新江ノ島水族館に行く機会があったら、もう少しじっくりと観察してみようかな。
最後に|へんな生き物の観察は楽しい!
今回は新江ノ島水族館で個人的に気になった「へんな生き物や展示」を紹介しました。
- へんな見た目
- へんな生態
- へんな名前
シラスやフウセンウオといった魚たちは、調べてみると知らないことがたくさんありました。
見た目や生態、名前など「ちょっと気になったこと」を調べてみると、新しい発見に出会えます。



生き物って不思議で楽しいですね!


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