
こんにちは。
ぎょぎょぎょ(@sakanayarou012)です。
2019年10月某日。「アクア・トトぎふ」に行ってきました。
今回はアクア・トトぎふでの思い出や撮影した写真などの紹介です。
展示エリア別に紹介するので「こんな感じなんだな~」と、ゆる~く雰囲気だけでもお伝えできればと思います。
それでは、ごゆっくりご覧ください!
目次
木曽三川・長良川の淡水魚たち
長良川源流から上流

長良川に生息する生き物に出会う長良川ツアーは、源流からスタートです。
夏でも水温が15℃を超えない最上流域には、ヤマトイワナが生息しています。
イワナの仲間は数種類存在しますが、体に白い斑点が無いもしくは目立たないことがヤマトイワナの特徴(見分け方)です。
どうしても清流の淡水魚を見ると、塩焼きにされた姿が頭に浮かんでしまう…

イワナの他には、クロサンショウウオなど数種類の小さなサンショウウオが展示されていました。
サンショウウオは落ち葉や土の中に隠れていることが多いため、あまり目にする機会がありません。
そんな姿を写真に残したかったのですが、小さくて上手く撮れませんでした。
水槽の雰囲気だけご紹介しておきますね。笑
長良川上流から中流

フロアを進んだ先は、上流から中流域に生息する魚の展示エリアです。
上流域にはアマゴが生息しています。
最上流域に生息するイワナとは激しいなわばり争いをするそうです。
そのためか、イワナより少しだけ下流に生息しているみたい。

同じく上流域に生息するサツキマスはアマゴと同種ですが、この種は海を目指して川を下ります。
4~5月の「皐月の花が咲く時期」に川へ戻ってくるため、”サツキ”マスと呼ばれています。

上流から少し下がった中流域には、ヌマムツが生息しています。
「沼」のような流れの少ない場所に生息することが、名前の由来だそうです。
ヌマムツとは逆に、流れのある上流域にはカワムツと呼ばれる近縁種が生息していますよ。

上~中流域には、魚だけでなくオオサンショウウオも生息しています。
寿命は70年以上だそうで、全長が1.5mにもなる世界最大の両生類です。
源流域の小さなサンショウウオは上手く撮れませんでしたが、オオサンショウウオは大きいので何とか撮れました。笑
長良川中流から河口

さらにフロアを進んでいくと、昔懐かしき雰囲気の漂うエリアが現れました。
ここには流れの穏やかな下流域やため池などに生息する魚が展示されています。

下流域には、コイ科の小さな魚であるモロコが生息しています。
カワバタモロコやイトモロコなど、さまざまな種類のモロコが展示されていました。
どの種もオオクチバスやブルーギルなどの外来種による影響を受け、生息数が減少してしまっているそうです。

干潟に生息するトビハゼも展示されていました。
水面から出て、岩の上をピョンピョンと飛び跳ねる姿が印象的です。
トビハゼはエラぶたを膨らませて水をためることで、陸上でもエラ呼吸ができます。
水から出ているトビハゼのエラを観察してみると、膨らんでいることが分かる…かも?

湧水地や小川を中心に生息するハリヨは、全長が4~5cmのとても小さな魚です。
ハリヨのオスは水草などの小さな破片を集めて、水底に巣を作る変わった習性を持っています。

小さな魚たちの他には、カルガモが展示されていました。
たまに公園の池などで泳いでいるのを見かけます。
カルガモと聞くと頭に浮かぶのは、親子で道路を横断する姿です。
可愛い姿だけど、車が通るとちょっと心配になっちゃいますね。笑
世界の淡水魚たち
淡水博士の探検小屋

長良川の流域を抜けると、メコン川淡水環境研究所に到達しました。
ここから先は淡水魚博士になって、世界の淡水魚に出会う探検が始まるようです。

探検小屋に入ると、まずは日本最大の淡水魚イトウがお出迎え。
成魚は1~1.5mくらいまで成長するようですが、中には2mを超える大物もいたとか。
世界にはピラルクのような巨大淡水魚がいますが、イトウは日本が誇る大型淡水魚なんですね。

ジャイアントダニオは、インドなどに生息するコイ科の魚です。
黄色っぽい体に青い縞模様が特徴的で、とても綺麗な姿をしています。
こういう綺麗な魚を見ると、アクアリウムを始めたくなるんですよね…
淡水魚好きだから余計にね。笑

中国南部の河川に生息しているシニボティア・ロブスタも、体の縞模様が特徴的です。
“ボティア”は、ドジョウ科の魚を表します。
“ロブスタ”という名前を「ロブスター」と勘違いして、ずっと水槽内のエビを探しちゃいました。
ロブスターに見えるから、このような名前になったのかな?
もうエビにしか見えなくなりました。
メコン川

東南アジア最長の川と呼ばれるメコン川。
約1200種の魚が生息しています。
メコン川と言えば、何といっても巨大魚です!
メコンオオナマズはメコン川を代表する大型淡水魚で、体長3m近くに成長します。
こんなに大きな体をしていますが、肉食ではなく植物しか食べないそうです。
また、ナマズの特徴であるヒゲがありません。
幼魚の頃にはあるそうですが、成長するにつれて少しずつ無くなるそうです。
なんでだろう?不思議ですね。

大きなナマズの他にも、変わったナマズがいました。
トランスルーセントグラスキャットフィッシュは、透明な体を持つナマズの仲間です。
「トランスルーセント」は、”光を通す半透明である”という形容詞を表しています。
水の透明度が高い河川に生息しているため、透明な体が保護色として役に立っているそうです。
ナマズの仲間には見えなかったのですが、よく見てみるとナマズの特徴である長いヒゲがちゃんとありました。

東南アジアには、グラミーと呼ばれる熱帯魚が生息しています。
特徴的な細い腹ビレはアンテナと呼ばれていて、気になるものをツンツンとさわる様子がとても可愛らしいです。

多くの品種が存在するので、観賞魚としても人気があります。
コンゴ川

アフリカ大陸の中央部を流れるコンゴ川。
流域面積、流量ともにアフリカ大陸最大だそうです。
「赤い宝石」の名を持つレッドジュエルフィッシュ。
その名の通り、綺麗な赤い体が特徴的です。
淡水魚は地味な色をしたイメージが強いですが、鮮やかな色の魚もいるんですね。

色だけでなく、体の形が特徴的な魚もいました。
バタフライフィッシュは大きな胸ビレが特徴的で、上から見ると蝶のように見える魚です。
この胸ビレを使って水面からジャンプして、飛んでいる虫などを捉えます。
見た目がアロワナに似ていることから「小さなアロワナ」とも呼ばれているそうす。

水面を泳ぐバタフライフィッシュがいる水槽の底に目を向けると、同じく変わった見た目をしたアフリカンマッドフィッシュがいました。
この魚は、上向きについた口が特徴的です。
見た目が葉巻に似ていることから、別名「タバコフィッシュ」とも呼ばれています。

小さくて可愛い魚たちを見ていたら、大きくて恐い見た目をした魚が現れました。
ゴライアスタイガーフィッシュは、大きくて鋭い歯を持つ肉食の魚です。
ピラニアと同じカラシン科の仲間で、ザックリ言うと「大きくて臆病じゃないトラみたいなピラニア」って感じかな?

恐すぎるよ…
タンガニーカ湖

アフリカ大陸の東にあるタンガニーカ湖。
地殻変動によりできた大地溝帯に水が溜まって形成された、世界で2番目に深い湖だそうです。
タンガニーカ湖に生息する”キフォティラピア”は、フロントーサとギベローサの2種類がいます。
この2種は歯の本数やウロコの配列が異なるそうですが、これらの特徴で見分けるのは難しそう…

その他の特徴としては、体にある黒い縞模様の本数が、
- 7本のものはフロントーサ
- 6本で青みの強いものがギベローサ
とも言われていますが…
やっぱり見分けるのは難しいや。
青っぽいのがギベローサ、白っぽいのがフロントーサじゃダメかな?笑

コンゴ川流域の水槽には大きなナマズや透明なナマズがいましたが、ここには電気を放出するナマズもいます。
デンキナマズは、最大500Vの電圧を出すナマズです。
電気を出す魚はデンキウナギが有名ですが、ナマズにもいたんですね。
放出した電気で、エサを捕えたり外敵を攻撃したりします。
大きなワニですら感電することもあるとか。
アマゾン川

全長6,500kmと世界最大の流域面積を誇るアマゾン川。
数多くの淡水魚が生息する生物の宝庫とも呼べる場所です。
アジアの河川と同様に、アマゾン川にも多くのナマズが生息しています。
レッドテールキャットフィッシュは、比較的ポピュラーな種類のナマズです。
体は大きいですが、のんびりとした表情がとても可愛らしく見えます。
名前の通り、赤い尻ビレと猫のようなヒゲが特徴的です。

キャットフィッシュと呼ばれるナマズは、猫のような6本のヒゲが生えています。
タイガーショベルノーズキャットフィッシュも、その特徴を持つナマズの仲間です。
体にはトラのような縦縞模様があります。
トラのような外見をしていますが、性格は温厚なようです。

小さな水槽のエリアには、小さくて可愛らしいですが凶暴になる魚がいました。
ピラニア・ナッテリーは、大きな獲物でも食いちぎってしまうほどの鋭い歯と強力なあごが特徴です。
でも、本当は臆病な性格をしています。
食欲旺盛なので、食事の時だけテンションが上がっちゃうみたいです。
イベントやショーなど
アシカショー

水族館1階のアシカステージでは、アシカのマリンちゃんがユーモアたっぷりのパフォーマンスを魅せてくれました。
マツコ・デラックス?の被り物をしたり、

記念撮影をしたり、

時には飼育員さんを慰めたり!?

もちろんボールなどを使ったアッと驚くようなパフォーマンスも披露してくれます。
参加型のショーなので、小さなお子さんや大きなおじさん?も一緒に参加して楽しめますよ!
ショーの様子をちょっとだけ撮影してみましたので、よかったらご覧ください。
カピバラのふれあい体験

1階のカピバラテラスには、3頭のカピバラがいます。
エサを食べている子もいれば、エサの上でボーっとする子もいました。

カピバラテラスで行われているカピバラのふれあい体験(エサやり)は、アクア・トトぎふの人気イベントです。
カピバラのエサである笹の葉を食べさせてあげられます。
今回は時間が合わなくて体験できませんでしたが、目の前でエサを食べる姿はきっと可愛いんだろうな。
その他にも…

お魚のエサやり体験ができる水槽があったり、各フロアの水槽では飼育員さんの解説を交えたフィーディングタイムがあったり、毎日開催されているイベントは他にもあります。
また土日祝日限定のイベントも実施されているそうなので、気になる方はアクア・トトぎふの公式HPをチェックしてみてください!
【企画展】ブラジル・パンタナール大湿原 ~第1章 澄みわたる泉~
ブラジルにあるパンタナール大湿原に生息する魚たちを展示する企画展が開催されていました。
水族館のスタッフさんが、ブラジルまで実際に足を運んできたそうです。
初めて見るような見慣れない魚がたくさんいました。

ポルトガル語で「黄金」意味するドラド。
その名の通り、金色の体をしています。
ドラドは釣り人にも人気の魚です。
ドラドを釣るために、世界中から南米に釣り人が集まるそうですよ。

岩にくっついているのはカスクード。
コケ取りでおなじみのプレコの仲間です。
周りの岩が輝くように白いのは、カスクードのおかげかな?

同じく岩の上にピタッと止まっているのは、モスィーニャという魚。
ハゼみたいですね。

ペイシ カショーホは小さな魚ですが、口元をよく見ると鋭い牙が隠れています。
「パイクカラシン」とも呼ばれていて、ワニのような口と鋭い牙が特徴的です。

ピラーニャ カタリーナは、ダイアモンドピラニアと呼ばれています。
キラキラと輝く体表が特徴的です。
臆病なピラニアの中でも、特に警戒心が強いと言われています。
ちょっと近づいただけで、すぐに警戒して水槽の奥に隠れてしまう程でした。

企画展では、あまり見たことのない魚をたくさん見られました。
今回紹介した魚は、展示のほんの一部です。
どの魚にも共通して言えることは、名前が独特すぎる。
【テーマ水槽】おばけがいっぱい!?おさかなハロウィンパーティ!

10月に訪問したので、ハロウィンをテーマとした水槽が展示されていました。
アクア・トトぎふでは、年間行事や季節をイメージしたテーマ水槽が展示されるそうです。
おばけのような魚たちが、ハロウィンパーティを開催しているのかな!?
※時期によって展示テーマが異なります。見逃してしまっても、来年また見られるかも?
最後に

世界淡水魚園水族館「アクア・トト ぎふ」は、世界最大級淡水魚水族館です。
海水魚がほとんどいない淡水魚専門の水族館として、淡水魚好きにとっては「聖地」とも呼べる場所かもしれません。
じゃあ「青い海水やカラフルな熱帯魚が好きな人は楽しめないの?」と思うかもしれませんが、ここの主役となる淡水魚たちは十分に楽しませてくれました。

アクア・トトぎふの展示は、上流から河口まで下っていくような順路になっているので「どの流域に、どんな魚が生息しているか」がよく分かります。
さらに世界の淡水魚に目を向けると、圧倒的なスケールの大きさやユニークな見た目に魅了され、見飽きることなく楽しめるはずです。

淡水魚の聖地と呼ばれるだけあって、これでもか!と言うくらいの淡水魚が展示されていますが、アシカやカピバラなどの水生動物もいます。
迫力ある世界の淡水魚に圧倒された後は、ゆる~いカピバラたちがリラックスさせてくれますよ。笑
おまけ:河川環境を楽しく学べる
アクア・トトの”アクア”は「水」、”トト”は「小さな子供の魚の呼称」を意味しています。
“覚えやすく親しみやすいように”との想いが込められているそうです。
アクア・トトぎふは水辺の自然共生型テーマパーク「河川環境楽園」内にあり、周辺には「木曽川水園」や「自然発見館」などの施設があります。
環境学習の実践、地域交流の拠点となることを目的とし、岐阜県の自然環境や世界の河川環境を楽しく学べるスポットですよ。