2020年5月、新型コロナウイルスに収束の兆しが見えつつあります。
しかし、コロナの影響で僕たちの生活や仕事の環境は大きな変化が起きました。
仕事はテレワークが導入され、リモート飲み会が流行しています。
学業では臨時休校に伴い、授業のリモート化も増えています。
日本国内の新型コロナウイルス感染者数は減少中です。数ヶ月に及ぶ外出自粛の効果が表れた結果だと思います。
最近は緊急事態宣言の解除により、営業を再開する店舗や施設が出始めました。
少しずつですが、コロナ騒動が起こる前の日常が戻りつつあります。

しかし、本当に騒動前の生活が戻ってくるのでしょうか?
僕は少し疑問に思いました。
新型コロナウイルスのワクチンは、まだ完成していません。
この先、自分自身がいつ感染するのかわからない状況は変わっていません。
おそらく今後も「新型コロナウイルスと向き合って生きていく」ことが必要です。

インフルエンザと考え方は同じです。
予防接種を受け、発症した場合は仕事や学校を休む。
しかし、新型コロナウイルスは「ワクチンを研究開発している」状況です。
発症への不安や恐怖は、まだ消えていないのではないでしょうか。
アフターコロナで水族館が変わる
さて、本題に入ります。
アフターコロナの水族館は、今までと変わります。
半分は妄想で、半分は確信しています。
今回の記事は、そんな内容です。

営業を自粛していた水族館ですが、ちらほらと営業再開のニュースが目に入ってきました。
僕は水族館が好きなので、ようやく「以前のように遊びに行ける」と思ったのですが…
ぼんやりと「以前とは違うのではないか」と感じました。
水族館の営業再開には、ちょっとしたハードルがあるようです。
- マスク着用での来館
- 入館時に検温と除菌
- 密度の高いエリアの休止
- イベントの休止
(とくにふれあいイベント) - 混雑状況による入館制限
水族館は観光施設でもあり、多くの人が集まります。
騒動中に話題となった「3密」は、避けて通れない深刻な問題です。
「人との密集を避ける」
この制約ができただけで、水族館は多くの制限が生まれてしまいました。
人類がウイルスと闘ってきた歴史

今回の新型コロナウイルスのように、世界の歴史では「ウイルスによる脅威」と戦った過去があります。
僕は詳しく知らないのですが、ペストやスペイン風邪といった「未知のウイルス」は、人々の生活や技術に変化を与えたそうです。
たとえば、スペイン風邪の影響で、元々は炭鉱で使用されていたマスクが日常生活に浸透しました。
そして、今回の騒動では「マスクが枯渇する」といった状況に陥りました。

社会に革命的な変化をもたらす「パラダイムシフト」は、今回の騒動では起きないと言われています。
フリーランスで在宅ワークが基本な僕の生活は、コロナ騒動前後で大して変わっていないです。
しかし、小さな変化がたくさん起きています。
- 外出を自粛するようになった
- 手洗いうがいを徹底するようになった
- 「ZOOM」の使い方を覚えた
今回のようなウイルス騒動は、社会に「小さな変化」を生み出します。
小さな変化とは、騒動で生まれた問題を解決・対応するための変化です。
感染を防ぐため外出を自粛し、外出したら手洗いうがいで除菌する。
人と会えなくなる問題を解決するため、テレワークが増え、ZOOMというツールが注目される。
これらの変化は徐々に生活に浸透し、新たな生活習慣やテクノロジーに発展していきます。

水族館に関しては、今までと変わらず営業を続けていくはずです。
ただし、小さな変化を残して。
アフターコロナによる水族館の変化
2020年5月末を迎え、営業を再開する水族館が増えました。
再開するにあたり、水族館は問題を抱え、そして対策していかなければなりません。
そして、僕たち訪問客は、そこから生まれた小さな変化に向き合う必要があります。
水族館が抱える問題
もし「僕が水族館を経営していたら」、以下のようなことを考えます。
- 人の密集を防ぐ
- 飼育する生き物の健康被害を防ぐ
- 来館者が減ることによる影響を減らす
(おもに収益減の対策)
人の密集を防ぐ
コロナの感染経路は、くしゃみや咳による飛沫と言われています。
コロナの感染拡大を防ぐことは今後も必要であり、人の密集は意識して避けるべきです。
しかし、水族館は残念なほど「人が密集しやすい場所」です。
- 水槽設備が大きくて館内が比較的狭い
- 小さな水槽の前は人が密集する
- そもそも施設の規模が小さな水族館も多い(とくに都市部)
では、水族館で人の密集を防ぐには、どのような対策があるのでしょうか。
- 館内の座席レイアウトを変更する
(間隔をあける、数を減らす) - 入館を制限する
(同時入館数、入館時間)
水族館が人の密集を防ぐためには、おそらく館内設備のレイアウト変更が必須です。
水槽前のベンチはもちろん、スタジアムの観客席や飲食エリアの座席もすべて。

夏休みやGWといった長期連休中の水族館は、座席なんて関係なく混雑するはずです。
僕は過去に「無料開放日の葛西臨海水族園」で、入園するまで2時間並び、ほとんど水槽を見られず、人の後頭部だけを見て帰った経験があります。
あの密集地帯に、コロナの不安を抱えて飛び込む勇気はありません。
コロナの状況次第ではありますが、混雑期に入館制限が設けられる可能性は十分に考えられます。
混雑時の密集を避けるためには「館内に同時入館できる人数」の制限が必要です。
そして人数を制限することにより、必然的に入館時間を制限されるでしょう。

最初に入った人がずっと館内にいたら、後の人たちが入れないので…


人数制限の考慮は、入館するタイミング以外でも必要です。
イルカショーが行われるスタジアムの座席数が減った場合、ショーを同時に観られる人数が減ります。
座席がないからといって、あふれた人たちが「立ち見席」に集まっても困ります。
となると、ショーの閲覧も人数制限が設けられるかもしれません。
飼育する生き物の健康被害を防ぐ


新型コロナウイルスは「人以外の生き物」に感染しないと言われていました。
しかし、最近になって、ネコへの感染が報道されました。
新型コロナウイルスは、現状も「未知のウイルス」です。
水族館で飼育されている生き物へ「どのような影響を及ぼすのか」を誰も証明できず、影響下での適切な対処方法も説明できません。
そのような状況で、水族館の職員さんたちは「生き物を守る対策」を考えています。


新型コロナウイルスの感染経路は、くしゃみや咳による飛沫です。
おそらく水中を泳ぐ魚たちへの影響はありません。
しかし、水面から顔を出して人とふれあってくれるイルカたちには配慮が必要です。
少しの間、もしくはこの先ずっと、ふれあい体験はできなくなるかもしれません。


生き物たちとのふれあいは、水族館の醍醐味だと思っています。
僕も子どもの頃、ペンギンにふれた感触を今でも覚えています。
生き物とふれあうとこで、多くのことを学べます。そして、多くの人の心に楽しい思い出となって残ります。
しかし、生き物を守り、共生していくためには、考え方を変えないといけない日が来るのかもしれません。
来館者が減ることによる影響を減らす(おもに収益)


なんだかウイルスのことばかり考えていたら、外に出るのが嫌になりますよね。



まだ怖いし…ちょっと様子を見ようかな…
なんて考えを持った慎重派な人もいるのではないでしょうか。(僕はそうです)
単純に考えても、水族館に限らず多くの商業施設は来訪者が減ると思います。
少なくとも「コロナの不安」が消えない限り、慎重に行動する人もいるはずです。


「水族館の来館者が減れば人の密集を避けられるね!」なんて前向きな考え方もできます。
しかし、来館者が減るということは、水族館の収益が減るということです。
莫大な維持費が必要な水族館は、たくさんの人が来てくれたほうが嬉しいはずです。
しかし、コロナのせいで「みんな集まれ~」と言いづらくなってしまいました。
…じゃあ、どうすればいいのかな?
直接足を運ばなくても楽しめるサービスを提供する?
水族館は営業を自粛している最中に、以下のような動きが活発になりました。
- Youtubeの動画配信が増えた
- SNSでの情報発信が増えた
水族館に行きたくても行けない人たちのために、水族館の近況を発信してくれていました。
僕は過去に「Youtubeの水族館公式チャンネル」をテーマとした記事を書きました。


この記事は、自粛期間中(とくにGW中)にアクセスが急増しました。
多くの人が「家で水族館を楽しむ方法」を探し、水族館の動画に注目していたと考えられます。


この記事を書いた頃は、公式チャンネルといっても数える程度しかありませんでした。
チャンネル自体はあっても、おそらく広報用や公式ブログ用に作成されたであろう再生時間の短い動画が多かったです。
それが今では、さまざまな水族館の公式チャンネルが増えました。
自粛期間限定ではありますが、パフォーマンスタイムのLIVE映像まで発信してくれる太っ腹ぶり。
- さまざまな水族館が動画配信をしたこと
- 動画配信するプラットフォームを活用したこと
これらは、水族館にとって大きな変化だと思います。
そして、
- 視聴者が水族館の動画に注目したこと
- 公式チャンネルの存在を知ったこと
これらは、僕らにとって影響のある変化です。
水族館の未来を妄想すると


僕は水族館の関係者ではありません。
ここからの話は、一人のファンとしての勝手な妄想です。
おそらく水族館の配信コンテンツは、この先どんどん増えると思います。
年パスとは別の「月額制会員サービス」が増える?
- 月額500円くらい?
- 限定の動画配信
- (ショーの様子、バックヤードの様子)
- 会員は入館料割引あり
- 年パスと同様の特典など
VRで水族館を楽しめるようになる?
- 月額制サービス?
- VRを付ければ、いつでも水族館を楽しめる
- 最初は定点カメラの映像、徐々に館内を歩けるように…
改めて言いますが水族館の一番の魅力は、直接足を運んで普段接することのない生き物とふれあうことです。
しかし、ウイルスによりふれあいを制限される未来が訪れるかもしれません。
今後、直接足を運ぶことが一番のメリットではなくなる時代が来ます。
水族館が配信コンテンツを活用して情報発信することが、多くのメリットを生み出す時代が来ます。
今まで水族館で得られたさまざまな知識を、自宅で得られるようになります。
今まで水族館で体感した生き物の様子や館内の雰囲気を、自宅で体感できるようになります。
水族館との物理的な距離が無くなるのは大きな価値です。
水族館へ行くまでのコスト(お金と時間)が無くなるのは大きな価値です。


自宅でのテレワーク中に、サブ画面に美ら海水族館の水槽を映せるなら…
自宅にいながら水族館のバックヤードを紹介してもらえるなら…
僕は喜んで「その価値」にお金を払います。
「ふれあう」というコンテンツを犠牲にして。



…まぁ、僕の妄想ですが。
この先、僕たちは何をすべきか
ここまでご覧いただき、ありがとうございます。
僕の妄想はいかがでしたか?(笑)


新型コロナウイルスの影響で世の中がどのように変化していくのか、僕にはわからないです。
何があっても良いように、向き合っていく必要があると思います。
「コロナに向き合うことって何?」
今後、働き方や生活習慣、商業施設やサービスの在り方が変化します。
これらの変化に対応するのは、とても難しいことです。
だって対応する方法を知らないから。
知らないことを柔軟にこなすのは難しいです。


でも「誰でも、今すぐ、簡単に」できることは、とてもシンプルだと思います。
- 飛沫感染の対策
(マスクの着用、ハンカチを持つ) - 他人とは一定の距離をとる
(ソーシャルディスタンス) - 除菌の徹底
(手洗い、うがい)
新型コロナウイルスに対する一番の対策は、ちょっとした「気遣いと健康管理」です。
体調が悪いときは外出を控える。
外出時はマスクを着用する。
マスクがなければ、くしゃみをするときにハンカチで口を覆う。
知らない人と必要以上に接近する必要ってないですよね?
他人とは、今までよりも「ほんの少し」距離を置いちゃいましょう。



身内や友達は、距離を置かず仲良くしてください(笑)
そして手洗いうがいを徹底して、自分自身の体調管理をしっかりとしましょう。
自分が感染しなければ、他人にうつすこともありません。


人間はウイルスより弱い存在です。
ノーガードでは勝てません。
でも「たかがウイルス」です。
ちょっとした気遣いと体調管理ができれば、何とでもなると思います。
最後に言うのもおかしいですが、水族館の未来がどう変化するかはわからないです。
もし楽しみ方が変わっても、水族館であることに変わりはありません。
心から水族館を楽しめる日が戻ってくるまで、みんなで頑張りましょう!
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